報道関係各位
株式会社 日本能率協会総合研究所
「住宅メーカー(29社)ブランドパーセプション調査報告書」の調査結果について
国土交通省によると、新設住宅の着工戸数は99年度に123万戸、2000年度は121万戸、2001年度は117万戸、2002年度は114万戸と落ち込こみが続いています。また、デフレの進行や株価の下落など、購買意欲を掻き立てるような材料もなく、今後も住宅着工戸数は低水準で推移していくと言われています。
このような環境の中で、住宅メーカー各社は生活者のニーズを掴んだ「顧客指向の経営」が求められています。例えば、生活者が住宅メーカーを選択する際に重視するポイントや比率は何であるか。また、生活者の住宅メーカー各社に対するブランドイメージは何であるか、といったことを把握することが重要となります。
そこで、株式会社 日本能率協会総合研究所(代表取締役社長:榮 武男)は、「住宅メーカーブランドパーセプション調査」を行い、住宅メーカー29社のイメージを明らかにするとともに、各社の相対的なポジショニングを明らかにしました。
なお、あわせて3階建て住宅についての意識調査を行っています。
*「ブランドパーセプション調査」とは、消費者がブランドをどう見ているかということ
ブランド認知率や利用率などは、いずれもブランドの量的広がりや大きさを捉える尺度で、ブランドの浸透状況を測定するものです。一方、ブランドパーセプションとは、消費者がブランドをどう見ているかに関する状況測定調査であり、ブランドイメージで測定される質的な尺度といえます。
1.住宅メーカー29社のブランドパーセプションスコアランキングは「積水ハウス」がトップ。次いで「積水化学」「旭化成」。
2.認知率が、90%以上の住宅メーカーは「積水ハウス」、「ミサワホーム」の2社。
3.住宅展示場の見学経験率、住宅購入時の検討経験率ともに「積水ハウス」がトップ。次いで「ミサワホーム」「住友林業」。
4.住宅メーカー29社の平均ブランドイメージは「一流である」が20.6%。続いて「信頼ができる」(11.2%)、「親しみやすい」(8.8%)
5.住宅メーカーを選択する際に重視する項目の度合いは「品質がよい」(18.8%)がトップ。続いて「信頼ができる」(17.9%)
6.将来住みたい住宅のタイプは「持ち家一戸建て」希望者が全体の8割を占めている。
7.3階建て住宅の魅力点は「敷地の有効利用」「広いスペースが確保できる」がいずれも約8割。
8.3階建て住宅の心配な点は、「階段の昇降」が約7割。
<調査概要>
調査方法 : 小社「MDBネット」利用によるインターネットリサーチ
(「MDBネット」は、日本能率協会総合研究所が開発・運用するインターネット調査システムです)
調査エリア: 全国
調査対象者: 20才以上の男女
サンプル数: 3576票(有効回収数)
調査期間 : 2003年4月15日(水)~5月8日(金)
◆本件に関するお問い合わせ先◆
株式会社 日本能率協会総合研究所
マーケティング・データ・バンク 担当:大木・堀口
〒105-0011東京都港区芝公園3-1-38 秀和芝公園3丁目ビル4階
Tel:03-3434-4603 Fax:03-3578-7506
http://www.jmar.co.jp/MDB/report/20030610.html