IRジャパン、2相DC-DCコンバーター用PWMコントロールICをサンプル出荷
インターナショナル・レクティファイアー
2相DC-DCコンバータ用 PWM コントロールICをサンプル出荷
~ スイッチング周波数 200kHz ~ 600kHz、POL(負荷点) コンバータに最適~
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区、江坂文秀代表取締役社長)は8日、2相(2チャネル)のDC-DCコンバータ用にPWM(パルス幅変調)回路を2個集積したコントロールIC「IR3622」のサンプル出荷を開始しました。通信機器やコンピュータなどで使うPOL(負荷点)コンバータ向けの製品です。
IR3622に出力パワーMOSFETを外付けして最大80AのPOLコンバータを構成できます。この場合、2相の出力を1つにまとめます。2相の出力は、位相が互いに180度ずれているので、出力のリップル電圧を小さくできます。
2つの出力は独立なので、2電源必要な用途にも使えます。過電流瞬断保護機能、ラッチ付き電流制限機能、プリバイアス起動機能、温度上昇時の遮断機能、過電圧保護機能、低電圧保護機能を備えています。
スイッチング周波数は200kHz~600kHzの範囲で変えられます。パッケージは32ピンのMLPQ。接合部の温度範囲は-40℃~125℃です。
IR3622は入力電圧範囲によって2種類あります。IR3622MPbFは入力電圧範囲が7.5V~14.5Vで、12V入力のシステムに対応します。IR3622AMPbFは4.5V~14.5Vで、5V入力および12V入力のシステムで使えます。ただし、5V入力のときの接合部の温度範囲は0℃ ~125℃となります。
IR3622は、起動時の出力電圧の立ち上がり特性を制御するために2つの独立なプログラマブル・ソフト・スタート機能を備えています。出力電圧のトラッキング、シーケンス、イネーブル、パワー・グッド出力などの機能を組み合わせれば、複数の電源の起動/停止シーケンスを必要に応じて制御できます。例えば、起動時に一方の出力電圧をトラッキングして、もう一方の出力電圧の立ち上がりを同じ傾きにしたり、傾きを小さくしたりできます。
サンプル価格は500円(税込み)の予定です。テープ・アンド・リールの形態で出荷できます。欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。「IR3622」のデータシートはこちらです。
<インターナショナル・レクティファイアー(IRR)社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。
注:IRRは、International Rectifier Corporationの登録商標です。
当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。