2007年11月06日 アークレイ株式会社(本社:京都市中京区、代表取締役社長:土井 茂)は、温州みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンが脂肪細胞の肥大を抑制し、脂質合成を抑えることを見出し、メタボリックシンドローム予防に効果的であることを確認いたしました。
このたび、アークレイ、京都大学大学院農学研究科 河田教授、そして(独)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 矢野上席研究員らは、β-クリプトキサンチンが脂肪細胞に与える影響についての共同研究成果を第28回日本肥満学会(東京)にて発表致しました。 発表では、β-クリプトキサンチンによる核内受容体PPAR-γに対するアンタゴニスト作用を明らかにするとともに、DNAアレイを用いた脂質生成および中性脂肪合成に関わる遺伝子発現量の減少を見出しました。 これらの結果から、β-クリプトキサンチンは脂肪細胞の肥大を抑制し、さらに脂質合成を抑えることでメタボリックシンドロームに対する予防効果が期待できることが示唆されました。 またアークレイでは、β-クリプトキサンチンを高濃度で含有する機能性食品素材「クリプトベータ」を用いて、メタボリックシンドローム予備群に対するヒト臨床試験を実施しました。この試験では、「クリプトベータ」摂取による脂質代謝改善効果を確認したため、研究成果を農林水産省主催のアグリビジネス創出フェア2007(11月27日~28日、東京国際フォーラム)において発表する予定です。 今後もアークレイでは、基礎的作用機構の解明や、ヒトでの臨床試験による有効性や安全性の評価を行うことで、メタボリックシンドローム予防におけるβ-クリプトキサンチンの有用性を追求していくとともに、機能性食品素材「クリプトベータ」を普及させ、人々の健康な生活づくりに貢献していきます。 【アークレイ機能性食品素材ホームページ】 【本リリースに関するお問い合わせ先】 |