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2月7日(土)、午後1時から大阪市日本橋「ジャングル」 (http://www.jungle-scs.co.jp/jp/theatre/main.htm)にて、井土 紀州氏監督、すが秀実氏主演の映画『LEFT ALONE』の上映会が行なわ れます。 詳しくは、ジャングルのサイト、もしくは同イベントの主宰団体「グル ープ左孤」のサイト (http://www.eonet.ne.jp/~scarab/index.htm)をご覧下さい。
【内容紹介】 『LEFT ALONE』は、文芸批評家のすが秀実と映画作家井土紀州のアソ シエエーション(共同作業)=コラボレーションのもとで製作されてい る。すが秀実の批評家としてのライフワーク的著作『革命的な、あまり に革命的な』の連載と平行して撮影されたこの作品は、すが秀実の著作 で論じられた「1968年の革命」の意義を、井土紀州がすが秀実ととも に、そして、新左翼運動になんらかの形関わり、そのことを今もなお思 想的痕跡として留め続ける他者たちに会い、直接その声に耳を傾け、言 葉を交わすことで検証しようとするドキュメンタリー=ロードームーヴ ィーである。過去の出来事・歴史は、語られる話者の声や身振り、表 情、ときには沈黙とも結びつき、観客を「いまここ」で実際に起きてい る出来事に連れ戻す。イマニュエル・ウォーラーステインを踏まえたす が秀実の歴史認識(「1968年に世界史上上(「1968年に世界史上上可逆 的な転換が起こった」)ばかりでなく、映画じたいも、常に現在を問 い、その中で持続する「1968年の革命」を追いかける。このことをはっ きり示すように、映画は2001年に早稲田大学で起きたサークルスペース 移転闘争の光景を記録することから語りはじめている。映画のなかでは 直接語られないが、現在の大学改革やそれに付随する学生の自治活動の 縮減は、はっきり1968年の帰結としてある。マル・ウォルドロンの感傷 的な吊曲「leftalone」から取られたタイトルは、「取り残され、孤立 した新左翼《(=秀実ら)の物語をただ悲しく奏でるわけではない。そう した場所に立つことが歴史的に上可避であったことを検証すると同時 に、その場所を転換のためのポイントにしようという高らかな宣言なの である。このことは、狭い意味での学生運動や革命運動にはとらわれな い。それは、なによりもまず他者たちとの関わりにおける自主性(自立 性)の問題であり、映画はすが秀実という固有の身体と記憶=歴史を媒 介に、そのことを広く問いかけるのである。
【監督】 井土紀州(いづち・きしゅう)68年三重生まれ。法政大学在学中の92年 に製作した『第一アパート』(吉岡文平と共同監督)が、東京学生映画祭 において崔洋一に絶賛され、特別賞を受賞。94年、瀬々敬久と出会い、 以降、シナリオ協作者として健筆を振るう。榎本敏郎、松岡邦彦といっ た監督にもシナリオを提供する。98年、かつての自主映画仲間と制作し た『百年の絶唱』を発表。
【出演】 すが秀実(すが・ひでみ)文芸評論家。1949年新潟県生まれ。「日本読 書新聞」編集長などを経て、2002年より近畿大学国際人文科学研究所 教授。著書に『JUNKの逆襲』、『革命的な、あまりに革命的な』(以上 作品社)『「帝国」の文学』など、共著書に『必読書150』、『それで も作家になりたい人のためのブックガイド』などがある。