タカラバイオ、米オーレオジェン社と抗生物質オーレオバシジンAのライセンス契約を締結
抗生物質オーレオバシジンAに関する特許の
全世界・非独占的実施権を、米国オーレオジェン社に供与
タカラバイオ株式会社(社長:加藤郁之進)は、米国オーレオジェン社(AureoGen Biosciences、ミシガン州カラマズー市)に、当社が保有する抗真菌性抗生物質オーレオバシジンAに関する特許の全世界における非独占的実施権を与えるライセンス契約を、2007年1月29日付けで締結しました。
オーレオバシジンAは酵母の一種であるAureobasidium pullulans No. R106株(以下「R106株」)が産生する抗真菌性物質で、1989年に当社が新規抗生物質として発見したものです。当社は、オーレオバシジンAの生産菌であるR106株、オーレオバシジンA、その類縁化合物、並びにそれらの製造方法に関する一連の特許を保持しています。供与する特許には、主要関連化合物群の特許などが含まれ、2014年12月まで有効です。これらの特許は日、米、欧州の主要諸国と中国などで登録されています。
オーレオジェン社は、オーレオバシジンAのような環状ペプチド構造をもつ抗生物質の生合成遺伝子系を遺伝子工学的手法によって改変し、新規の抗生物質を創製することを目的として2003年に創設されたベンチャー企業です。
今回のライセンス契約により、オーレオジェン社はR106株のオーレオバシジンAの生合成遺伝子を遺伝子工学的に改変し、これまでにない新しい抗生物質を開発し、得られた新規抗生物質の医薬品としての臨床開発を行おうとしています。
当社はオーレオジェン社より、本契約締結に伴う契約一時金、新規抗生物質の臨床開発進展によるマイルストン料、当該医薬品の売上に応じた実施料などの支払いを受けます。
【オーレオジェン社の概要】
会社名 : AureoGen Biosciences
代表者 : Ake P. Elhammer, Ph.D. (Chief Executive Officer)
住所 : 6475 Technology Avenue,Suite C,Kalamazoo,Michigan 49009,U.S.A
設立年月 : 2003年8月
事業概要 : 環状ペプチド医薬品の研究開発
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