伊藤忠商事、教育事業対象の投資ファンド「ミネルヴァ1号投資事業有限責任組合」に出資
教育事業ファンドへの出資
伊藤忠商事株式会社は、マルチメディアや情報通信等の新技術を活用する教育・出版・学術等の事業分野を主たる投資対象とする投資ファンド「ミネルヴァ1号投資事業有限責任組合」(以下「本ファンド」)に出資しました。
本ファンドは、アカディミア株式会社(東京都千代田区、代表取締役:種房 俊二、以下「アカディミア」)が無限責任組合員として就任し、投資総額55億円の本ファンドの運営を行い、伊藤忠以外には、学校法人河合塾、株式会社みずほ銀行その他の機関投資家が有限責任組合員として参加します。
1.背景
近年少子高齢化社会の進展で子供・学生の数は減少傾向が続くものの、公立の学校教育に飽き足らない家庭も多く、一昨年より進学塾の間でもいくつかのM&Aが行われる等、教育をめぐる投資機会が展望できる環境になりました。あわせてインターネットの普及やDVDなどを活用したマルチメディア・通信技術の進歩により、従来にない教育サービスの提供が始まりつつあります。更に、企業内教育のアウトソーシングの活発化や公的な資格試験制度運営の民間委託等の事業機会を捉えた事業も拡大してくるものと考えられます。
本ファンドは、そうした教育・出版・学術振興及びその関連業務を事業とする企業に対して投資を行うことで、教育産業の新興、社会貢献に資することに期待しております。
2.教育分野への参入の目的
伊藤忠は、兼ねてより中期経営計画「Frontier 2006」において、「ライフ&ヒューマンケア」分野を将来の収益の柱となる分野として掲げており、積極的な事業展開に挑戦しております。「ライフ&ヒューマンケア」分野における健康・医療と並び「教育市場」を潜在的な成長性の高い事業領域と捉え、かつ教育コンテンツをゲームやアニメ等と並んでブロ-ドバンドとの親和性の高いコンテンツとして注目しております。
なお伊藤忠は、2000年に河合塾との合弁会社ゴートゥースクール・ドット・コム株式会社を設立し、ネット出願、大学向けソリューション事業、広告事業を展開しております。
本ファンドへの参画を通じ、より幅広い教育産業への投資機会を得て、eラーニング/教育コンテンツ配信等の教育・情報産業の融合分野における伊藤忠のeビジネス事業・IT関連事業と、本ファンド投資先との事業機会の創出等を目指します。
3.本ファンドの概要
社 名 : ミネルヴァ1号投資事業有限責任組合
設 立 : 2007年1月
出資約束金総額 : 55億円
形態 : 「投資事業有限責任組合契約に関する法律」に基づく投資事業有限責任組合
無限責任組合員 : アカディミア株式会社(代表取締役 種房 俊二)
以上