アットネットホーム、須高ケーブルテレビなどとバーチャル動物園で地域活性化モデルを構築
自治体・CATV・ISPのIT連携事業がもたらした新しい形の地域活性化
~バーチャル動物園が貢献、須坂市動物園の入場者数が約3倍に増加~
長野県須坂市(市長:三木正夫)、須高ケーブルテレビ株式会社(本社:長野県須坂市、代表取締役社長:丸山康照)、アットネットホーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:深町俊幸)の3者協業による日本初のバーチャル動物園「デジタルアニマルパーク」は開始より2年が経過しました。
地方自治体とCATV、ISPがそれぞれ強みを生かして協業することによる新たな地域活性化モデルを構築しました。
2005年3月の配信開始以降、須坂市動物園の入場者数は急増し、2006年度の入場者数は2004年度の3倍強と見込まれるなど地域経済や観光面で大きな成果をあげました。
つきましては下記の通り実績をお知らせいたします。
なおデジタルアニマルパークは2007年3月20日よりリニューアルオープンし、ライブカメラの増設(22台)や飼育員によるオフィシャルコミュニティの開設、有料コンテンツによる募金受付などを開始します。
◆動物園入場者数の増加
・「デジタルアニマルパーク」開始後、須坂市動物園の年間入園者数は約3倍に増加しました。
2004年度:74,266人
2005年度:127,369人
2006年度:217,502人[3/13現在]
・動物園の年間入園料収入も増加し、2004年度の832万円に対し、2006年度は既に2,800万円を超えました。
・インターネット技術を活用して動物のライブ映像を全国に配信することで、大規模な設備投資を必要とする動物園の改修工事などを行うことなく、動物園のPRや集客向上を実現しました。
また夜間や獣舎の中の生態など、従来は見ることのできなかった動物の素顔をライブカメラで配信したことにより、動物園の新たな魅力を提示でき、動物園や動物たちのファン作りに成功しました。
・なかでもアカカンガルーの「ハッチ君」は全国的な人気者になり、昨年の結婚や第一子誕生なども話題になりました。
動物別のライブカメラアクセス数でも最も多くのアクセスを集めています。
・2005年3月から2007年2月までのコンテンツアクセス数は175万となり、親子で楽しめるコンテンツとして安定したアクセス人気を得ています。
◆「デジタルアニマルパーク」主なリニューアル内容
・ライブカメラ:現在の17台から22台へ増設、動物の種類も12種類から16種類に増やします。
より多彩な表情や動きを観察するため、暗視カメラや音声付きカメラを増設します。
また、ショット撮影機能を付加し、視聴者のPC上において静止画を撮影し、閲覧して頂くことが可能になります。
・須坂市動物園オフィシャルコミュニティ「きょうのハッチ(仮称)」を開始:飼育員の更新により、動物園の最新情報をお伝えします。
・動物園への募金を開始:全国の動物園ファンの皆様の「動物たちを応援したい」という声に応え、デジタルアニマルパークオリジナル壁紙を販売し、売り上げの一部を須坂市に寄付します。
集まったお金は須坂市動物園の動物たちの環境整備のために使用されます。
◆「デジタルアニマルパーク」基本情報
・コンテンツ名称:「デジタルアニマルパーク」
・配信開始:2005年3月
・料金:無料(インターネット接続料に含まれる)
・視聴可能世帯:全国の@NetHomeコンテンツ(※1)
配信ケーブルテレビ局のインターネット加入世帯(173局/約260万世帯)
また、2007年4月から須坂市のホームページ http://www.city.suzaka.nagano.jp でもライブカメラの一部の映像をご覧頂けます。
・概要: 須坂市動物園に暮らす動物たちの様子をライブ動画カメラで24時間見ることができる、日本初の「バーチャル動物園」です。
カンガルー、ペンギン、アライグマなど16種類の動物を22台のライブカメラ映像で見ることができます。
◆「デジタルアニマルパーク」における3者の役割
デジタルアニマルパークは3者の共同制作によるコンテンツです。
・須坂市動物園:画像提供、撮影協力、動物の生態やカメラ設置場所に対する指導、コラム執筆、オフィシャルコミュニティ更新
・須高ケーブルテレビ:動物園までの伝送路整備・引込工事やカメラの設置などのインフラ網の整備、自主制作番組「動物園だより」の提供・配信、地域情報チャンネルと連携した動物園のライブ映像配信
・アットネットホーム:Webカメラホスティング、コンテンツ制作、オフィシャルコミュニティ提供、全国配信
また「動物園だより」は須高ケーブルテレビの自主放送チャンネルでも毎週放映される他、地域情報チャンネルでは、毎日夜、アカカンガルー「ハッチ」のライブ映像が放映され好評を得ています。
地域情報を提供するCATVだからこそできる、自治体との連携コンテンツです。
放送と通信を融合したクロスメディア展開で、効果的な情報発信を実現しています。
※1)@NetHomeコンテンツとは
ケーブルインターネット加入者に向け、ブロードバンドに対応して作られたポータルサイトです。
最新のニュース、スポーツ、映画やステージ、ネットワーク対応のWebゲームまで、家族みなさまでお楽しみいただけるコンテンツを提携ケーブルテレビ局のご加入者様へお届けしております。
須坂市について
長野県の北東部に位置し、明治から昭和にかけて製糸の町として栄え、近年は電子・機械工業と風光明媚な観光地、全国有数のリンゴ・巨峰の産地として躍進を続けています。
気候は、典型的な内陸性気候でそれぞれの季節の訪れを感じることができます。
また、市の東南部にはオールシーズンリゾート&スポーツが楽しめる「峰の原高原」、日本の滝百選の地「米子大瀑布」、100万株のレンゲツツジがみごとな「五味池破風高原」などがあり豊かな自然に恵まれています。
市街地には製糸業が盛んだったころを偲ばせる「蔵の町並み」、豪商の館「田中本家博物館」、ふれあい館「まゆぐら」、市民をはじめ、訪れる方の憩いの場「臥竜公園」などもあります。
http://www.city.suzaka.nagano.jp
須坂市動物園について
さくら名所百選・日本の名松百選に選定されている臥竜公園(設計者は日比谷公園を設計した本多静六博士)の中にある約50種250点の動物がいる小さな動物園です。
レジャー傾向の変化や少子化の影響により動物園の入園者数が減少している中、テレビなどのメディアでも活躍している、キックボクシングのようなユニークな動きをするアカカンガルーの「ハッチ」、おしゃべりキボウシインコの「ロビン」、長野県の天然記念物である川上犬「源竜」などの人気者の登場、また、夜の動物園探検・メリークリスマZOO・出張ふれあい動物園などの新企画事業の実施や手づくり案内板の作成、個性的な飼育員の活動を通して地域、学校との連携を行うなど、新しい視点で動物とのふれあいを提供し、動物園の活性化に取組んでいます。
〔沿革〕
昭和33年 臥竜公園内に有料動物園建設計画が始まる
昭和37年 10月1日、須坂市動物園開園
昭和41年 博物館開館
昭和56年 水族館開館
http://www.city.suzaka.nagano.jp/city/garyu/dobutsu/
須高ケーブルテレビ株式会社について
平成元年開局。
長野県須坂市・小布施町・高山村をエリアとするケーブルテレビ局。
「顧客感動度ナンバーワン宣言」のもと、テレビ(デジタル46ch アナログ40ch)、インターネット、IP電話サービスを展開。2004年には、総務省信越総合通信局局長表彰受賞。
2005年3月スタートした「24時間インターネット動物園・デジタルアニマルパーク」と2005年12月スタートした「地域情報チャンネル」は総務省u-japanベストプラクティス事例に認定。
2006年4月からは、女子美術大学・高山村と産学官連携事業を開始し、芸術活動を通じてあらたな町づくり事業を展開しています。
http://www.stvnet.co.jp/
アットネットホーム株式会社について
全国173局のケーブルテレビ局と提携し、インターネット接続サービス、IP電話サービス、デジタルコンテンツ配信サービスを行っております。
株主は株式会社ジュピターテレコムです。
2007年2月末現在のインターネット加入世帯数は約82万世帯です。
http://www.jp.home.com/