三井化学、シンガポールでの「タフマー」生産能力増強で約190億円投資
シンガポールにおけるタフマー(R)生産能力増強について
当社(社長:藤吉 建二)は、連結子会社である三井エラストマーズシンガポール社(以下MELS)にてタフマー(R)(αオレフィン共重合体)を製造・販売しておりますが、急速に需要が拡大するアジアで安定的な供給能力を確保し、ポリオレフィンエラストマーのリーディングカンパニーとして更なる事業の拡大を図るため、このたび以下の通り生産能力の増強を決定いたしました。
<新設計画の概要>
1.製品 αオレフィン共重合体(ポリオレフィンエラストマー)
2.商標 タフマー(R)
3.立地 シンガポール ジュロン島
4.生産能力 10万t/年
(完成後のMELS総生産能力は、既存の10万t/年と合わせて20万t/年)
5.スケジュール 着工 08年3月、完工 09年8月
6.総投資額 約190億円
タフマー(R)は柔軟かつ軽量な樹脂で、ポリエチレンやポリプロピレンなど熱可塑性汎用樹脂にブレンドすることで自動車用バンパーなど成型品の耐衝撃性、包装材のシール性や強度を飛躍的に向上させる機能性付与材です。一方、柔軟性を活かした軟質成型材料としてスポーツシューズのミッドソールなど広範な用途にも使用されており、自動車・産業材・包装材の各分野で成長が著しい製品です。
当社は新たに見直したグランドデザインの中で長期経営目標を定め、その実現のために3つの事業ポートフォリオ(機能材料事業、先端化学品事業、基礎化学品事業)を設定しました。
このたびの生産能力増強により、機能材料事業の重点領域である自動車・産業材料の更なる拡大・成長を図って参ります。
<MELSの概要>
1.社名 MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE.LTD.
2.設立 2001年2月7日
3.資本金 35百万US$(三井化学100%出資)
4.社長 中嶋 靖
5.事業内容 タフマー(R)を中心としたエラストマー製品の製造・販売
以 上