ソフトイーサ、SSL-VPNソフト「PacketiX Desktop VPN」のベータ2を無償公開
各種の新しい機能を搭載
「Desktop VPN」のベータ2を公開
筑波大学発ベンチャー企業であるソフトイーサ株式会社(代表取締役会長 登 大遊/本店所在地 茨城県つくば市)は、本日、研究開発中の新SSL-VPNソフトウェアである「PacketiX Desktop VPN」(パケティックス デスクトップ VPN、以下「Desktop VPN」といいます)のベータ2を無償公開いたしましたので、お知らせいたします。
以下のURLには、Desktop VPN Beta 2で新たに搭載された機能に関する詳細な説明や、ダウンロードページへのリンクなどが掲載されております。
http://www.softether.com/jp/desktop/beta2/
Desktop VPNは、まったく新しい、かつ極めて安全な、デスクトップへのリモートアクセスに特化したSSL-VPNソフトウェアです。近年発展してきた「シンクライアント」と「リモートアクセスVPN」の2つのセキュリティ技術を融合させ、より安全かつ簡単に、インターネット経由のリモートアクセスを実現できます。
Desktop VPNのBeta1は2007年1月16日に公開されました。今日までの約半年間の間、ベータ版のテスター ユーザーからいくつかの新機能の実装や改良の要望をお寄せいただきましたが、それをもとに開発を行い、今回のBeta2を公開するものです。
Beta2で搭載された新機能およびソフトウェアの変更点をまとめると、以下のようになります。なお、Beta1とBeta2の間では、接続互換性があります。
◆基本ソフトウェアモジュールの大幅な更新
Desktop VPNの各機能を実現している低レイヤの基本ソフトウェアモジュールを大幅に改良したものを搭載しております。これにより、パフォーマンスの向上、メモリ使用量の低下、CPU使用率の低下、特定の環境で発生していた不具合の解消、およびUnicodeへの完全対応が実現しました。
Desktop VPNは世界中でどこからでも利用することができるVPNソフトウェアであり、海外出張等の際に様々なOS環境で問題なく利用できることが望まれます。Beta2では、Unicodeに完全対応したことにより、日本語以外に、英語・中国語・韓国語・ラテン語・アラビア語・タイ語・トルコ語・ベトナム語・ヘブライ語およびその他のいくつかの言語環境のWindowsで、正常に各機能が動作することが検証されています。Beta1では、日本語以外の環境で正しくインストーラが動作しなかったり、プログラムが起動しなかったりすることがありました。
◆VPN通信プロトコルの最適化
VPN通信プロトコルの最適化が行われました。Desktop VPN サーバーがDesktop VPN クライアントからの接続を受け付ける際に必要な通信量および待ち時間が少なくなり、ユーザーが得ることができる快適性が向上しました。
◆クライアントから接続されたことを画面上で通知する機能
ユーザーモードリモートデスクトップを使用している場合、クライアントがサーバー側のデスクトップにVPN接続したとき、およびVPN接続を切断したときの双方のタイミングで、画面のタスクバーのタスクトレイのアイコン部分に、クライアントから接続/切断されたことを示すバルーンが表示されるようになりました(図1)。
図1:クライアントからの接続/切断時に表示されるバルーン通知
(※ 関連資料を参照してください。)
このバルーン通知には、以下の情報が記載されます(バルーン通知はWindows Me,2000,XP,Server 2003またはVistaでのみ動作します)。
>接続元のDesktop VPN クライアントのコンピュータのIPアドレス、ホスト名(DNS逆引き名)およびTCPポート番号。
>VPNの接続または切断が発生した日時。
また、バルーン通知だけではなく、マウスポインタをタスクトレイ上のDesktop VPN サーバーのアイコンに重ねたときも、同等の内容を含んだツールチップテキストが表示されます(すべてのOSで動作します)。
さらに、Desktop VPN サーバーにDesktop VPN クライアントが接続中の場合、タスクトレイ上のDesktop VPN サーバーのアイコンが変化します。
◆動作ログの保存機能
Beta1では、Desktop VPN サーバーにはログファイルを保存する機能がなく、サーバーに接続してきたクライアントのIPアドレスやホスト名、接続日時や回数などを知ることができませんでした。
Beta2では、デフォルトで動作ログがDeskServer.exeが設置されているディレクトリ(Desktop VPN サーバーをインストールしたディレクトリ)のサブディレクトリである"server_log"ディレクトリにテキスト形式で保存されるようになりました(図2)。
図2:Desktop VPN サーバーの動作ログ
(※ 関連資料を参照してください。)
これにより、いつ、どこから、自分のコンピュータで稼動させているDesktop VPN サーバーにVPN接続があったかを知ることができるほか、万が一不正なアクセスがあった場合も、その記録を確認することが可能となります。
◆接続履歴の消去機能
Desktop VPN クライアントでは、Desktop VPN サーバーに接続しようとするたびに、接続先のコンピュータIDが接続履歴として登録され、次回からドロップダウンリストから候補として表示/選択することが可能です。
Beta1では、接続履歴を消去したい場合は、設定ファイルを手動で消去する必要があり、手間がかかりました。Beta2では、接続履歴を消去するためのボタンが付加されており、簡単にこれまでの接続履歴を消去することができます。
図3:Desktop VPN クライアントのメイン画面
(※ 関連資料を参照してください。)
◆より詳細な情報
Desktop VPN Beta 2に関するより詳細な情報およびファイルのダウンロードは、以下のURLからアクセスできます。
http://www.softether.com/jp/desktop/beta2/
(※ 参考画像、図1~3は関連資料を参照してください。)