凸版印刷、台湾企業とオンチップカラーフィルタなどで技術ライセンス契約を締結
凸版印刷、台湾・ProMOS社とイメージセンサ用オンチップカラーフィルタおよび、
マイクロレンズに関する技術ライセンス契約を締結
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹 以下、凸版印刷)と茂徳科技股イ分有限公司(本社:台湾新竹 代表者:董事長兼総経理:陳民良 以下、ProMOS)は、凸版印刷が持つイメージセンサ(※1)用オンチップカラーフィルタ(※2)および、マイクロレンズ(※3)の製造技術をProMOSに提供するライセンス契約を2007年8月6日に締結しました。
本ライセンス契約にもとづき、凸版印刷はProMOSが台湾に立ち上げを予定している「300mmCMOSイメージセンサ製造ラインのオンチップカラーフィルタ製造工程」について、関連する技術情報の開示、ノウハウの提供などの支援を行います。
これにより、凸版印刷はProMOSの立ち上げる製造ラインを使用して300mmウェハサイズのCMOSイメージセンサ向けオンチップカラーフィルタの生産が可能になるとともに、ProMOSへ顔料レジストの販売も行います。
【市場 背景】
昨今、イメージセンサは、カメラ付き携帯電話やデジタルカメラの世界的な成長に伴い、今後ますます市場を拡大していくことが予想されています。
これに伴い、シリコンウェハ上の受光素子一つ一つに直接カラーフィルタを形成する「オンチップカラーフィルタ」と、集光効率を高めるためにカラーフィルタ上に形成する「マイクロレンズ」に対する市場からの技術要求も、より一層高まってきています。
【ライセンス契約 概要】
・ProMOSの300mmウェハサイズのオンチップカラーフィルタおよび、マイクロレンズ製造ライン立ち上げと、製造に必要な技術に関するライセンス契約。
・凸版印刷はProMOSに対し、技術情報の開示、製造ライン立上げについての助言などの協力。
・凸版印刷が立ち上げ支援を行ったProMOSの製造ラインについては、凸版印刷が使用することが可能。
※1)イメージセンサ:光量を電気信号に変換する光電変換素子を用いたセンサ。代表的なものにCCDやCMOSセンサがある。
※2)オンチップカラーフィルタ:イメージセンサの素子上に直接形成したカラーフィルタ。
※3)マイクロレンズ:イメージセンサの画素ごとに形成したレンズ。微細な画素への光の集光効率を高めるために用いる。
以 上