日本TI、4.25Gbpsデータ伝送レート対応の高速クロスポイント・スイッチ2品種を発表
日本TI、最高4.25 Gbpsのデータ伝送レートに対応した
高速クロスポイント・スイッチを発表
高速アプリケーションに低消費電力と柔軟性を提供する新製品
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、最高 4.25 Gbpsのデータ伝送レートをサポートする新型クロスポイント・スイッチ、『SN65LVCP404』(4×4スイッチ)と『SN65LVCP402』(2×2スイッチ)の二品種を発表しました。『SN65LVCP404』と『SN65LVCP402』は、ワイヤレス基地局やIPネットワークのルータをはじめとする大容量データ通信機器内で使用されるXAUI(*1)のバッファ/分配器、バックボード伝送の予備系回路、高速ネットワーク・ルータ回路などのアプリケーションに使用されます。高速動作、低消費電力、低ジッタ性能の組み合わせにより、これらの用途に最適化されています。本件の詳細に関しては http://www.tij.co.jp/SN65LVCP404 (日本語)から参照できます。
今回発表された『SN65LVCP404』と『SN65LVCP402』はクロスポイント・スイッチとバッファの両機能を備えており、入力と出力の組み合わせを任意に設定できることにより、高速データ伝送を必要とする幅広いアプリケーションからの要求に対応できます。
『SN65LVCP404』および『SN65LVCP402』のその他の特長
・ 受信回路のイコライザ(*2)と送信回路のプリ・エンファシス(*3)により、シグナル・インテグリティ(*4)を向上し、より長いデータ伝送距離を実現します。
・ 独立したプリ・エンファシス(*3)調整機能を備え、異なるプリント基板配線やケーブル長に対応して出力の最適化(微調整)が可能。
・ 低消費電力化(600mW, typ)により、高密度実装を可能にしました。ポートの高密度実装を実現します。
・ 受信入力バイアス電圧(Vbb)を外部調整することで、異なる入力レベルとのインタフェースが可能になります。
・ 高速データ伝送(4.25Gbps)に要求される低ジッタの要求に対して、30ps(typ)という優れた特性を実現しました。
(*1) XAUI … 10GbE Attachment Unit Interface:
10GbEインタフェースにおいて、光トランシーバユニットとネットワークレイヤを接続するために規定された電気インタフェース。 3.125Gbpsの接続を4本使用することで10Gbpsの速度を確保している。
(*2) イコライザ … Equalizer :
劣化した信号を補正し、受信側入力回路が情報を正確に処理出来る状態にします。
(*3) プリ・エンファシス … Pre-emphasis :
伝送の過程で発生するレベル低下による信号の品質劣化を補うための技術。
(*4) シグナル・インテグリティ … Signal Integrity :
データ信号を正しく伝送する技術。
『SN65LVCP404』,『 SN65LVCP402』は、M-LVDS、LVDS、PECL、RS-485、PCI Express、Gigabit Ethernetのシリアライザ/デ・シリアライザ製品ファミリおよびインタフェース製品ポートフォリオに、高速クロスポイント。スイッチとして追加されます。TIのインタフェース向け製品ポートフォリオの詳細に関しては、 http://www.ti.com/interfaceselection (英文)から参照できます。
TIでは、通信インフラ向けに最適化された、シングル・コアおよびマルチインタフェースーのDSPも供給しています。これらのDSP製品は複数の標準インタフェース規格を搭載し、内蔵されたトランスコーディング、メディア・ゲートウェイをはじめとした幅広いコア・ネットワーキング・アプリケーションをサポートしています。特定目的向けのソフトウェア・ライブラリおよびサードパーティからのリファレンス・デザインと組み合わせ、TIは通信インフラ市場向けに堅牢性を備えた製品群を提供します。
『SN65LVCP404』および『SN65LVCP402』の特性表
* 関連資料 参照
供給と価格について
『SN65LVCP404』と『SN65LVCP402』は現在供給中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは『SN65LVCP404』が48ピンQFN、『SN65LVCP402』が24ピンQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は『SN65LVCP404』が9.85ドル、『SN65LVCP402』が6.65ドルです。
TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新のセレクション・ガイドのダウンロードに関しては、 http://www.ti.com/analogelab の『Analog eLab Design Center』(英文)から参照できます。
ハイパフォーマンス・アナログ製品に関する情報は、インターネットでも発信しています。( http://www.tij.co.jp/analog )
※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します
テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル家電、ワイヤレス市場などに向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほか、教育関連テクノロジーを展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は217億5,000万円です。大分県日出、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。TIに関する情報はインターネットでも発信しています。
<読者向けお問い合わせ先>
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL: http://www.tij.co.jp/pic/
以上