シマンテック、ストレージリソース管理ソリューション「Veritas CommandCentral 5.0」を発表
シマンテック、次世代のストレージリソース管理ソリューション
Veritas CommandCentral 5.0を発表
ストレージ資産を最適化し、物理および仮想環境においてストレージをサービスとして提供する、
業界唯一の包括的かつ拡張性の高い、企業向けのソリューションを提供
シマンテック コーポレーション(Nasdaq : SYMC、以下、シマンテック、日本法人:東京都港区、代表取締役社長:木村 裕之)は本日、Veritas CommandCentral 5.0を発表しました。
Veritas CommandCentral 5.0は、シマンテックの戦略であるStorage Unitedの主要な要素の一つであり、ストレージの緊急課題に直面する企業に向けた、ソフトウェア志向の統合されたアプローチです。
Veritas CommandCentral 5.0は、業界をリードする拡張性(スケーラビリティ)と信頼性および、世界中の企業の大規模なデータセンターが要求している、ヘテロジニアス (異種混在) な環境への幅広いサポートを提供します。
Veritas CommandCentral 5.0ファミリーは、Veritas CommandCentral Storage 5.0、Veritas CommandCentral Enterprise Reporter 5.0、Veritas Process Automation Manager 5.0で構成されています。この統合されたソリューション群により、Veritas CommandCentralは、ストレージの利用率を最適化し、ストレージのプロセスを自動化し、ストレージをビジネス上の目標と結びつける、業界で唯一の包括的なストレージリソース管理 (SRM) ソリューションを提供します。
ミシガン州で有数の健康保険法人であるHealth Alliance Planのオペレーション、UNIXシステムおよびデータベース管理担当ディレクター、ダニエル トリム(Daniel Trim)氏は、次のように述べています。
「CommandCentral Storageによって、データセンターで利用している5種類の異なるプラットフォームを横断して、どのようにストレージが配分されているかを瞬時に把握することができ、利用率の向上および、ストレージ管理に要するコストの90%削減を達成しました。CommandCentral Storageを利用することで、ストレージがどこにあるか、また、誰が使用しているかを把握できるため、ストレージのリソースをより効果的に配分し、IT資源を私どもの事業ニーズに整合させることができます」。
【CommandCentral Storageにより物理および仮想環境におけるストレージの利用率を最適化】
仮想化技術の普及とともにストレージ管理に関する新たな課題が生まれています。
Veritas CommandCentralは、仮想化されたサーバー/ストレージ環境においてエンドツーエンドの可視性を確保でき、これらの課題に対して最も効果的な対応が可能です。最新版では新たに、VMware、HDS TagmaStore、IBM SAN Volume Controllerに対するより高度なサポートが加わりました。この高度なサポートにより企業におけるIT部門は、仮想環境においてアプリケーションのレベルにおいてストレージの容量を効果的に管理することが可能になりました。
シマンテックの調べによると、データセンターにおけるストレージの利用率の平均は、一般に30~40%程度と非常に低い水準にあります。CommandCentral Storage 5.0は、物理および仮想の両方を含む、ヘテロジニアスな環境において、エンドツーエンドでストレージの消費量を分析し、利用可能なストレージを検出し、最大40%のストレージ利用率の向上を実現します。利用率を引き上げて柔軟性を提供し、幅広いストレージハードウェアの選択を可能にすることにより、CommandCentral Storageは、顧客企業におけるストレージ関連のコスト削減に寄与します。この中には、IT予算全体に占める割合が増えている、データセンターの設置スペースや電力、空調などに要するコストも含まれます。
【Enterprise Reporterによるビジネスの整合化】
多くの企業では、ストレージ資産がどのようにビジネスアプリケーションに利用されているかを十分に把握していないため、ストレージの予算と支出に関わる適切な意思決定ができません。
CommandCentral Storage 5.0とEnterprise Reporterには、グローバルなビジネスで有用な、包括的なレポーティング機能が備わっており、ストレージ資産の利用状況とストレージ関連の予算と支出をより緊密に関連づけることができます。このレポーティング機能を利用することで、経営者は、必要な分析結果(ビジネスインサイト)が記載された、カスタマイズの容易なレポートを利用できるほか、オンデマンドでストレージのインフラストラクチャ全体について知りたい情報を引き出すことができます。
Enterprise Reporterは、ストレージの利用状況を大局的に把握でき、複数のデータセンターからの情報を収集して、事業部門別や地域別その他の切り口でカスタマイズして一元的に表示することができます。
Forrester社のアナリストであるアンドリュー ライヒマン(Andrew Reichman)氏は、報告書“SRM is Knocking; Open The Door”(2007年5月)の中で、次のように記しています。「ストレージ環境の表示、報告、管理を一貫して行えるツールを備えた企業はほとんど存在しません。ストレージの拡大が続き、課題が増える現在、企業にはより能動的なアプローチをとる以外に選択肢はありません。シマンテックのVeritas CommandCentral Storageは、大規模で複雑なストレージ環境向けで、かつ現在市販されている中で、最も包括的で堅牢なSRMツールの一つです」。
【Process Automation Managerにより運用の効率性を向上】
ストレージ管理者は、拡大し続ける複雑なストレージ環境において稼働率を確保し、サービスレベルを維持しようと懸命に努力しています。Veritas Process Automation Manager 5.0によってシマンテックは、ストレージ部門がこの厳しい課題に対応するための効果的かつ包括的なITプロセスの自動化プラットフォームを提供します。このソリューションは、ストレージ管理のプロセスの標準化と、一貫性のある運用ポリシーの導入、そしてプロセスの自動化を可能にします。Process Automation Managerにより企業は、ストレージ運用の効率性の向上や、ストレージのプロビジョニングに要する時間の短縮、サービスレベルの効果的な管理などを行うことができます。
【業界をリードする拡張性と信頼性、ヘテロジニアスな環境のサポートを提供】
製品の最新版では、最大3000台のサーバー、6ペタバイトのストレージ容量、1万2000のスイッチポートを単一の管理サーバーでサポートでき、拡張性におけるCommandCentral Storageのリーダーシップを強化しています。この高い拡張性によって、CommandCentral Storageはデータセンターの規模のストレージを管理することができます。
CommandCentral Storage 5.0は、業界標準仕様のSMI-S 1.1に完全準拠し、マルチベンダーに対応するAPI契約によりベンダー各社の製品とも緊密に統合されています。CommandCentral Storage 5.0では、新たに富士通、3PAR、HP EVA、IBM DS4x00のアレイ製品とNetAppのiSCSIをサポートし、ヘテロジニアスインフラストラクチャを横断した包括的なモニタリング、レポーティング、アクティブ管理が可能になりました。
また、CommandCentral Storageは、ハイアベイラビリティ(高可用性)およびディザスタリカバリ(障害復旧)のためのアーキテクチャに対応した、ローカルおよびリモート環境でのレプリケーションを管理し、レポーティングする機能も備えています。また、最新版のCommandCentral Storageでは、すでにサポートしているEMC TimeFinderに加えて、EMCのSRDF(Symmetrix Remote Data Facility)をはじめ、Clariion SnapShot、MirrorView、Snapview、およびNetApp Snap Mirror、ならびにHDS Shadow Imageなどのレプリケーションのソリューションをサポートしました。
シマンテックのStorage Foundation Groupシニアバイプレジデント、ロブ ソダーベリー(Rob Soderbery) は次のように述べています。「IT各社は、企業に対してストレージのサービスを効果的に提供するために、ヘテロジニアスなストレージのインフラストラクチャに対する可視化し、コントロールするための機能を提供する必要があります。CommandCentral Storage 5.0は、データセンターを横断して拡張が可能で、かつデータセンター内のあらゆるデバイスをサポートできる唯一のSRMソリューションであり、どんなに大規模で要求の高い企業のニーズにでも対応できるソリューションを提供します。ストレージのリソース管理とストレージのプロセス管理、企業用途のレポーティング機能という最適な組み合わせを特長とするCommandCentral Storage 5.0を活用することで、企業はストレージ資産を最適化し、ストレージのプロセスを改善し、ストレージをサービスとして運用することができます」。
【新サービスによりストレージの最適化を加速】
シマンテックグローバルコンサルティングサービスでは、顧客のストレージ環境の状態を客観的に評価する、Storage Assessment Program (ストレージアセスメントプログラム) を提供します。この定額制のプログラムによってシマンテックは、顧客のストレージインフラストラクチャを評価し、ストレージリソースの現在の利用状況や、利用率の改善によって可能な、効率性やストレージプロセスを改善するための提案などを詳細に記した、総合的なレポートを提供します。
【CommandCentralに対するパートナー各社からの賛同文】
ストレージベンダーやサービスベンダーの大手各社は、SRMにおけるシマンテックのリーダーシップを支持し、CommandCentralを採用したストレージソリューションを提供しています。これらのパートナーは富士通、3PAR,NovusCG、Incentraなどです。(文末をご参照ください)
【価格と提供開始について】
Veritas CommandCentral 5.0製品ファミリーはサーバーの台数に応じて課金されます。
Veritas CommandCentral Storage 5.0は、日本国内において2007年7月上旬より提供を開始しています。
Veritas CommandCentral Enterprise Reporter 5.0は60日以内に提供を開始する予定です。
Veritas Process Automation Manager 5.0は国内における提供は未定です。
Storage Assessment Programは、本日より国内において提供を開始します。
参考価格
CommandCentral Storage 5.0: 735万円より
Storage Assessment Program: 300万円より
シマンテックについて
シマンテックは、インフラストラクチャ ソフトウェアを提供する世界的リーダーとして、“つながる世界。
つなげる安心。”をテーマに企業および個人ユーザーに安心と信頼を提供しています。シマンテックが提供するソフトウェアとサービスは、セキュリティ、アベイラビリティ(可用性)、コンプライアンス、パフォーマンスに関わるリスクに対処し、顧客のインフラストラクチャとインフォメーション、そしてインタラクションを保護します。カリフォルニア州クパティーノに本社を置き、世界40カ国で事業を展開しています。詳細は www.symantec.com/jp をご覧ください。
※Symantec社の名称、ロゴ、は、米国Symantec Corporationの米国内およびその他の国における登録商標または商標です。
※その他製品名などはそれぞれ各社の登録商標または商標です。
【Veritas ComandCentral Storage 5.0 に対するパートナー各社からのコメント】
* 関連資料 参照