日本鉄鋼連盟、7月の鉄鋼生産概況を発表
鉄鋼生産概況2007年7月
粗鋼生産1,001万トン、前月比0.3%増、前年同月比1.5%増
◎ 2007年7月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも、前月比、前年同月比ともに増加した。
○ 銑鉄生産は749.5万トンと前月に比べ28.5万トン、4.0%増、前年同月比3.4%増となり、前年同月比では13カ月連続の増加となった。
なお、7月の高炉稼働基数は前月と同様34基中28基であった。
○ 粗鋼生産は1,000.9万トンと、前月比2.8万トン、0.3%増、前年同月比1.5%増となり、前年同月比では14カ月連続の増加となった。7月としては、1974年(1,014.1万トン)、1973年(1,011.6万トン)に次ぐ過去3番目の水準であった。
7月の炉別生産をみると、転炉鋼が756.4万トンと前月比4.0%増(前年同月比2.8%増)、電炉鋼が244.4万トンと同9.6%減(同2.1%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が14カ月連続の増加、電炉鋼は3カ月振りの減少となった。
7月の鋼種別生産では、普通鋼が785.3万トンと前月比0.3%増(前年同月比1.2%増)、特殊鋼が215.6万トンと同0.3%増(同2.9%増)となり、前年同月比では普通鋼が14カ月連続の増加、特殊鋼は19カ月連続の増加となった。
○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は911.7万トンと前月比15.6万トン、1.7%増(前年同月比2.8%増)と、前年同月比では14カ月連続の増加となった。
普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は733.6万トンと前月比14.6万トン、2.0%増(前年同月比3.1%増)となり、前年同月比では14カ月連続の増加となった。
7月の品種別では、条鋼類は207.8万トン、前月比4.2%減(前年同月比0.4%増) で、前年同月比では22カ月連続の増加となった。一方、鋼板類は519.4万トン、前月比4.6%増(前年同月比4.4%増)で、前年同月比では14カ月連続の増加となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が404.3万トン(前月比4.9%増、前年同月比4.2%増)と、前年同月比で14カ月連続で増加したほか、厚板も107.1万トン(同5.7%増、同8.2%増)と、前年同月比で9カ月連続の増加となった。一方、条鋼類では大形形鋼(12.1万トン、同10.9%減、同3.6%減) が前年同月比で6カ月振りの減少、中小形形鋼(11.8万トン、同7.3%減、同6.2%減)が前年同月比で2カ月連続の減少となったものの、小形棒鋼が102.0万トン(同6.1%減、同0.3%増)、H形鋼が39.7万トン(同4.5%減、同3.1%増)と、共に前年同月比で22カ月連続の増加となるなど、主要品種が前年を上回る水準で推移している。
○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は178.0万トンと、前月に比べ1.0万トン、0.6%増(前年同月比1.3%増)となり、前年同月比では14カ月連続の増加となった。