メディネット、米社とエレクトロポレーション技術のライセンス契約を締結
メディネット、米国MaxCyte社とエレクトロポレーション技術のライセンス契約を締結
株式会社メディネットは、平成19年8月27日、MaxCyte社(MaxCyte,Inc.,米国メリーランド州、社長兼CEO:Douglas A.Doerfler)と行なってきた共同開発を完了し、同社とエレクトロポレーション技術に係るライセンス契約を締結いたしました。
メディネットは、今般締結した契約に基づきMaxCyte社の技術・装置を導入し、樹状細胞ワクチン療法の更なる治療効果向上を可能とする新規樹状細胞加工技術を、平成20年春の提供開始に向けて開発を進めてまいります。
がん組織には、様々な抗原をもつがん細胞が含まれています。樹状細胞は、がん細胞に由来するがん抗原ペプチドもしくはがん抗原たんぱく質を取り込み、Tリンパ球に提示することにより、がん細胞を特異的に攻撃するTリンパ球(CTL)を誘導する働きをします。従って、樹状細胞ワクチン療法においては、外科手術で摘出したがん組織に含まれる様々ながん抗原を大量に樹状細胞に取り込ませ、患者本人のがん細胞を特異的に攻撃できるCTLを大量に誘導することができれば、治療効果を大きく向上させることが期待できます。
エレクトロポレーションは、電気穿孔法とも呼ばれ、細胞に電気刺激をかけ一過性に細胞膜の透過性を高めることにより、たんぱく質等を細胞内に送り込む技術です。メディネットがMaxCyte社と共同開発したエレクトロポレーションを用いる新規樹状細胞加工技術では、樹状細胞に電気刺激をかけることで樹状細胞ががん抗原を取り込む効率が大幅に向上します。本細胞加工技術を用いて大量培養時の機能を検証した結果、従来の共培養による加工法に比べ約10倍の抗原取り込みと最大20倍程度のCTLを誘導した少量培養時の結果と同様の機能向上が確認できており、有効な臨床応用が期待されています。
尚、本件が業績に与える影響は現段階では未定であり、今後の進捗に応じて公表いたします。
以 上
【ご参考】
※添付資料を参照