日本エコロジア、害虫駆除剤「バイロハスアグリ畜産用W」を養鶏業者向けに販売
100%天然植物成分、害虫駆除剤「バイロハスアグリ畜産用W」を養鶏業
ニワトリに寄生する虫やサルモネラ菌に効果
噴霧した日の鶏卵も安全、直販と薬品関係の販売ルート開拓へ
環境ベンチャー企業の日本エコロジア(東京都渋谷区、社長・西嶋康祐)は、飲食店や農家を対象に販売している害虫駆除剤「バイロハスアグリ畜産用W」の養鶏業者向け販売に乗り出します。
「バイロハスシリーズ」は、インドセンダンと呼ばれる樹木「ニーム」の実から採取した油をはじめとする100%の天然植物成分によって製造され、各種不快害虫の駆除に即効的な効果を発揮します。殺虫のメカニズムが合成殺虫剤とは違い、虫に駆除剤に対する耐性がつきにくいのが大きな特長です。こうした点が評価され、これまで外食産業や農業の分野を中心に販売実績をあげています。
「バイロハスアグリ」農業用には、農家などから「効果が確実で安定的」「作物の育ちが良い」などの声が寄せられています。養鶏業者向けには、専用液剤「バイロハスアグリ畜産用W」を日本エコロジアが直接販売するとともに薬品関係の卸業者などの販売ルートを開拓、全国の養鶏業者への普及を目指し、初年度5000万円の売り上げを見込んでいます。
養鶏業者向けの販売を始めるのは、かねて養鶏業者は、ニワトリ(養鶏)に寄生するワクモやトリサシダニ(ともにダニの1種)の駆除に合成殺虫剤を使用していますが、改正食品衛生法の施行に伴い、昨年5月にポジティブリスト制度(農薬等が残留する食品の販売等を原則禁止する制度)が導入されたことから、殺虫剤を使用した日に生まれた鶏卵の出荷が難しくなっているとされるためです。
バイロハスシリーズの原料には、ポジティブリスト制度に残留基準が定められている農薬等(農薬、飼料添加物および動物用医薬品)799品目に該当する成分は一切含まれていません。主成分のニームオイルとアザジラクチン(ニームオイル成分の1種)は、同制度の対象外65品目(人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるもの)に列記されています。バイロハスシリーズが、同制度に残留基準が定められて農薬等が不検出であることは、厚生労働省の登録検査機関により証明されています。また、他の材料も認可された天然植物由来の食品添加物ばかりです。
■ 「バイロハスアグリ畜産用W」の特徴
(1)ニワトリや鶏舎に直接、噴霧できる。噴霧は養鶏業者が従来から合成殺虫剤用に使っている動力噴霧器で可能
(2)ニワトリの体にもほとんど無害
(3)価格は1リットル1万円で500~1000倍に希釈して、3~5日毎に噴霧する場合、コスト面で合成殺虫剤とほぼ同等
当社は「バイロハスアグリ畜産用W」の製品名で売り出します。バイロハスは、鶏卵による食中毒の原因として問題にされるサルモネラ腸炎菌(Se)に関しても、衛生微生物研究センター(東京都葛飾区)の検査により、「培養1時間後の生菌数がゼロ」と確認されています。このため、バイロハスアグリ畜産用W噴霧した日に生まれた鶏糞の出荷も問題ないのはもちろん、鶏糞の肥料化の面でも安全性が確保されます。