エーザイ、急性心不全・不安定狭心症治療剤「ニトロール」にシリンジ製剤を追加
硝酸薬で初めてのシリンジ製剤「ニトロール注(R) 5mgシリンジ」「ニトロール(R) 持続静注25mgシリンジ」を新発売
エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、日本において硝酸薬として初めてのシリンジ製剤となる急性心不全・不安定狭心症治療剤「ニトロール(R) 注5mgシリンジ」「ニトロール(R) 持続静注25mgシリンジ」(一般名:硝酸イソソルビド)を、7月12日に新発売します。
同製剤は、従来アンプル製剤として販売している「ニトロール(R) 注5mg」と同一濃度(0.05%)の硝酸イソソルビドを充填したシリンジ製剤であり、アンプルから移し替える必要がないため、異物混入などの防止に役立つとともに、調製の準備が簡便な製剤です。
「ニトロール(R)」は、動脈・静脈を拡張することで心臓への負荷を軽減するとともに、冠動脈を拡張することにより心臓における虚血状態を改善することで、虚血性心疾患の治療に貢献してきました。
「ニトロール(R)」の注射剤は速効性を有するため、効果発現の迅速性、確実性が求められる急性心不全や不安定狭心症の治療に対する有用性が確立されています。
今回発売する「ニトロール(R) 注5mgシリンジ」は、カテーテル室などで硝酸薬投与に急を要する場合の調製準備作業の負担を軽減し、「ニトロール(R) 持続静注25mgシリンジ」は精密持続静注用シリンジポンプに対応しており、速やかな治療開始を可能とします。
当社は、日本において、1986年6月に「ニトロール(R) 注5mg」を発売して以来、「ニトロール(R)」の注射剤シリーズとして、バイアル製剤、ソフトバッグ製剤の剤形追加を進めてきました。今回、新たにシリンジ製剤を追加することで、急性心不全や不安定狭心症などの治療時における作業の利便性向上とセーフティ・マネジメントにより一層貢献してまいります。
以 上
*参考資料として製品概要、製品写真を添付しています