2004年4月26日
関係者各位様
「切手(特定信書便)」の発行について
株式会社Q-POST(本社:東京都港区、代表取締役:大槻隆志)は5月6日より、「郵便切手の発
売」実施いたしますのでお知らせいたします。我が国では国家機関以外の郵便切手が流通する初
の例となります。
■実施に至る背景と経緯
「郵便民間開放」、「公社化」開始から2年。全国津々浦々へ手紙を配達する『一般信書便事業』
の参入は未だありませんが、条件付『特定信書便事業』の許可は40社を超えました。
「何人たりとも信書の送達を業としてはならない」郵便法5条のもと国家独占だった郵便に民間
の参入が始まっていますが、数多くの問題があります。
4月よりヤマト運輸が個人向け「メール便」取り扱い開始、他の大手宅配会社も利便性の高い、
郵便局より廉価なサービスを提供しています。民間企業の知恵と努力の結晶であり、消費者とし
ては歓迎できる傾向です。しかし、これらサービスは「信書」の取り扱いができません。本当に
遵法されているでしょうか。
否、当社の仕入先ですら請求書や見積書などの『信書』を前述メール便で送付してきます。中に
は「請求書在中」と朱書きされた封筒が宅配便で配達されます。もはや「郵便法5条」「信書便
法」はなし崩しであり、曖昧な定義や告知で、利用者の「信書」に対する意識は皆無であると言
わざるを得ません。
膨大な申請準備、審査の時間と労力を費やした「信書送達許可」ですが、形だけの「郵便民間参
入」で終わる恐れがあります。
そこで、日本郵政公社以外にも郵便会社が存在する事を社会に広く告知するために、以下を実施
いたします。
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■ 民間としては初の郵便切手を運用開始
800円(税込840円)切手、1シート10枚綴り:売価本体価格8000円(税込8400円)
当社では利用者と対面で信書を取り集めて料金を収受するため、郵便ポストの運用はしておりま
せん。しかし利用者の中にはその都度現金で支払うのは不便という意見があり、前払い式のプリ
ペイド券を運用しておりました。
今後は呼称を「切手」とし、事前購入希望の利用者へ販売を開始いたします。利用者は郵便物を
作成し「切手」を貼り付けて集荷を待ちます。また、その都度現金清算の信書についても、配送
員がその場で切手を販売し郵便物へ貼り付けることにより、受取者にも「民間切手」が目に触れ
る機会が生まれます。
再利用防止の為、消印を押印または係員が手書きで消しこみ記号を書き入れます。
郵政公社とは明確に異なるようデザインし、利用者の混乱がないよう配慮を行っています。切手
は購入希望に対し対面、通信販売を行いますが、「郵趣」的な企画(記念切手など)はいたしま
せん。いわゆる「記念・特別切手」の乱発は国会でも取り上げられており、国民の机に眠ってい
る郵政公社の負債は莫大な金額に上っています。売ったもの勝ち的な発想であり、これは今後民
営化される企業としては問題であると当社では考えます。
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■今後の展望
本件を広く発表し、話題とするところに意義があると考え実施いたします。電気通信事業のよう
に明確な監視体制もなく、しかし国家は通信事業と位置づけている「信書」を微力ながら消費者
に告知し、民間らしい高いサービスを提供いたします。
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■株式会社Q-POST(キューポスト)の概要
2003年4月に信書の送達許可(関東総合通信局第1号)、同年9月より信書を配達するサービスを
開始。日本郵政公社が不採算として撤退した「新超特急郵便」と同じ領域で、利用者は着実に増
加しています。
(1)一般バイク便より大幅に安価、距離により変動しない一律料金、800円(税込価格840円)
(2)東京都心部(港、中央、千代田、渋谷、新宿、品川)6区限定
(3)3時間以内に信書を配達
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■本件に関するお問合せ先
株式会社Q-POST 広報担当
電話(03)5114-5580 ファクシミリ(03)5114-5579 E-mail:info@q-post.co.jp
東京都港区東麻布2-32-10 東麻布SSビル
なお、ホームページhttp://www.q-post.co.jp/より詳しい画像を閲覧することができます。