中部電力、電磁誘導加熱を応用した「IH式えびせん焼き機」を開発
業界初!「IH式えびせん焼き機」の開発について
~素早い立ち上がりで品質向上~
当社は、この度、えびせん(※1)を製造する際に使用される手焼き式えびせん焼き機に電磁誘導加熱を応用した「IH式えびせん焼き機」を業界で初めて開発しました。
従来のえびせん焼き機は、機械の立ち上がりが遅く、焼成(※2)面の温度差により焼きムラが生ずるため、改良の余地がありました。
今回開発したえびせん焼き機は、従来のニクロム線による加熱方式にかえて、IHコイルによる電磁誘導加熱方式を採用することで、立ち上がり時間を3割程度に短縮することができました。
また、熱の逃げやすい機器の外周部ではIHコイルの密度を高め、焼成面のどの部分でも均一な温度にすることで、えびせんの均一な焼成を可能とし、品質を向上させることができました。
(※1) えびせん:主に愛知県の三河湾、知多半島、三重県の伊勢湾周辺で生産されており、鋳物の平型にえびのすり身とジャガイモでんぷんで練った生地を挟み込んで焼き上げたもの
(※2) 焼成:原料を高熱で焼いて性質に変化を生じさせること
開発したIH式えびせん焼き機は、えびせんを始めイカやたこのせんべい等の製造に広く応用でき、電気の需要造成に貢献できるものと考えられます。
今後は、三鳥産業株式会社殿(社長:鳥居誠司、住所:愛知県幡豆郡一色町大字味浜字屋敷割11)および吉田工業株式会社殿(社長:吉田正信、住所:愛知県海部郡大治町大字三本木字堅田99-2)を通して、平成19年4月から同製品の製造・販売を開始する予定です。
◇「IH式えびせん焼き機」の特長
○立ち上がり時間の大幅な短縮
IH式の採用で、立ち上がり時間を3割に短縮
○優れた均一加熱特性で高品質
焼成面の温度ムラが±6.5℃以内と少なく、製品の均一な焼成が可能
○ハイパワーなIH式で高品質
生地を入れてからすばやく設定した温度に上昇するため、製品の品質が向上し、製造過程の製品の破損を防止
以上