STマイクロ、フランスのクロルにおける技術提携の継続を発表
STマイクロエレクトロニクスが、フランスのクロルにおける技術提携の継続を発表
世界をリードする半導体メーカーの1社であるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、技術提携にさらに注力することを表明しました。
NXP社の「クロル2アライアンス(ST、フリースケール社、NXP社で構成)」からの2007年末撤退という発表に関連し、STは、今後もフランスのクロルにおける技術開発活動を継続します。
「クロル2アライアンス」のパートナー各社は、2007年末まで、45nm CMOSプロセス開発プログラムの完成に向けた共同開発を続行しながら効率的な引継ぎを行います。
STは、「クロル2アライアンス」で実証されたような、共同研究開発のビジネス・モデルが半導体プロセス技術の開発を加速することに大いに貢献すると確信しています。従って、STは、常に、さらなる提携拡大の方向性を模索し続けており、2008年に向けたクロルにおける技術協力の継続ならびに強化のため、複数の主要半導体メーカーと現在も協議を行っています。
「クロル2アライアンス」は、コスト効率に優れた次世代技術やシステム・オン・チップ・ソリューションの開発を迅速に実現することを目的として、2000年にSTとNXP社(元フィリップス・セミコンダクターズ社)の2社によりスタートし、その後、2002年には、新たにフリースケール社(元モトローラ社)がパートナーに加わりました。このアライアンスは、最先端プロセス技術の開発という使命の基に、世界をリードする半導体メーカー3社の半導体基礎研究、プロセス/ライブラリ開発といった一連の作業を結集してきました。
さらに同年には、「クロル2アライアンス」はTSMC社とプロセス技術のアラインメントに関する契約を締結しました。加えて、2004年には、フランス原子力庁(CEA)の研究機関であるLETIと45nmおよび32nmプロセス技術開発に関する「Nanotec-300」研究プログラムに参加する契約を行い、さまざまなパートナーシップを拡大中です。
Crolles2は世界でも有数の最先端研究開発施設であり、その成果により欧州を半導体業界の重要拠点と位置づけてきました。「クロル2アライアンス」は90nmプロセス、65nmプロセスに関し目覚しい成果を挙げるとともに、常に世界半導体企業TOP10にランクされてきたメンバー各社の技術力強化に多大な貢献をしてきました。
【STマイクロエレクトロニクスについて】
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com