英グラクソ、米国保健社会福祉省とインフルエンザパンデミックワクチンの研究開発に関して契約を締結
グラクソ・スミスクライン、インフルエンザパンデミックワクチンの
研究開発に関して米国保健社会福祉省との6,300万ドルの契約を締結
国家備蓄用および流通用の抗ウイルス剤「リレンザ」の出荷も開始
世界最大のワクチンメーカーの一つであるグラクソ・スミスクラインplc(本社:英国 以下GSK)は、インフルエンザパンデミックワクチンの研究開発に関する米国保健社会福祉省(HHS)との契約を締結しました。6,330万ドル以上となるこの契約は、抗原に対する免疫応答を大きく増加させる画期的なアジュバント(免疫増強剤)を使ったパンデミックワクチンの研究を推し進めるものとなります。
契約に基づき、GSKはアジュバントを使って抗原量を節減したプレ・パンデミックまたパンデミック用ワクチンの承認に向けた研究開発に取り組んでいきます。この抗原節減型のワクチンにより米国政府はインフルエンザ・パンデミックの際の北米地域におけるパンデミックワクチンの供給を拡大し、より多くの人々をインフルエンザ・パンデミックから守ることが可能となります。この5年間の契約には、抗原節減型のパンデミックワクチンの臨床試験に対する米国政府による4,400万ドルの追加のファンドのオプションも含まれています。
GSKの医薬品部門のプレジデントであるデイビッド・スタウトは次のように述べています。
「画期的なアジュバントテクノロジーを使って次世代のパンデミックワクチンを製造することは、インフルエンザウイルス抗原の供給キャパシティーが限られている中においては非常に重要なことです。過去20年にわたるアジュバントテクノロジーの研究により、GSKは少量の抗原で高い抗体価の獲得と幅広いウイルス株に対する防御を可能とするアジュバントを独自に開発できるようになりました。今回の契約は、私たちの専門分野の研究を後押しし、GSKが行う世界各国の政府のインフルエンザ・パンデミック対策を支援するものとなります。」
パンデミック対策に関する別のアクションとして、GSKは1,500万処方分の抗インフルエンザウイルス剤「リレンザ」(一般名:ザナミビル水和物)を出荷したと発表しました。この出荷は、昨年発表したGSKと米国の連邦政府との取り決めの一環であり、連邦政府と各州政府の備蓄用のものです。 また通常の季節性のインフルエンザを治療および予防するための「リレンザ」もすでに出荷されています。
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グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。