横河電機、多チャネル・高速サンプリングが特長の波形測定器を発売
波形測定器の新製品「ミックスドシグナルスコープ DL9710L」発売のお知らせ
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:内田 勲)は、「ミックスドシグナルスコープ DL9710L」を開発し、2月2日から販売を開始しますので、お知らせします。
「DL9710L」は、デジタル信号32チャネル入力や5ギガサンプリング/秒という多チャネル・高速サンプリングを特長とする波形測定器です。デジタル信号とアナログ信号が混在する(ミックスドシグナル)デバイスや電子回路の同時多点観測が可能です。当社従来機種ディジタルオシロスコープDL7400シリーズの上位機種に位置づけられます。
当社はこの新製品の市場投入により、波形測定器ビジネスの更なる拡大をめざします。
◆開発の背景
デジタル家電やPC周辺機器などの高機能化・高性能化により、それらに組み込まれるデバイスや電子回路が複雑化・高速化しています。これらのデバイスや電子回路では、アナログ信号をデジタル信号に変換して演算したり、デジタルデータを保存したりしており、デジタル信号のチャネル数が著しく増加しています。
そのため、デジタル家電やPC周辺機器などを開発する際には、デジタル信号とアナログ信号が混在するデバイスや電子回路を同時に多点観測し、評価できる波形測定器の必要性が高まっています。
また、高速化する信号を確実に捕捉するため、高いサンプリングレートが波形測定器の仕様に求められるようになってきています。
当社は、このようなニーズに応えるため、新製品「DL9710L」を開発しました。
◆新製品の特長
1.多チャネルのデジタル信号とアナログ信号の同時多点観測を実現
従来機種DL7400シリーズと比較して2倍の32チャネルのデジタル信号、及び4チャネルのアナログ信号を同時に観測することができます。その結果、多チャネル化が進むデジタル信号とアナログ信号が混在するデバイスや電子回路の開発効率向上、評価作業の効率向上を実現します。
2.高速信号の確実な捕捉と検証が可能
高いサンプリングレート(従来機種DL7400シリーズと比較して2.5倍の5ギガサンプリング/秒)で、高速な信号を細密に捕捉します。さらに、捕捉した信号をヒストリメモリ(捕捉信号の蓄積用メモリ)に記録できるので、異常信号が発生した際には、信号を個別に検証したり、チャネル間の相関関係を検証したりすることができます。
3.見やすい表示画面
捕捉した信号を、頻度に応じて(頻度の高いものを太く、頻度の低いものを細く)画面に表示できるため、ノイズやゆらぎなどの異常現象の発生頻度を、画面を見るだけで直感的に確認することが可能です。
【主な対象ユーザ】
デジタルカメラや携帯音楽プレーヤなどのデジタル家電やAV機器のメーカ
プリンタ、スキャナなどのPC周辺機器のメーカ
半導体、電子デバイス関連メーカ など
【 用 途 】
電子回路の設計、評価
通信バスデータ評価およびトラブルシューティング
マイクロプロセッサなどの制御信号観測と制御ファームウェアのデバッグ など
【販売目標】
2007年度 700台
2008年度 800台
以 上
>詳細は、こちら
http://www.yokogawa.co.jp/tm/Bu/DL9710L/