リニアテクノロジー、WiMAX基地局など向け高直線性ダウンコンバーティング・ミキサーを販売
リニアテクノロジー、新製品「LT5557」を販売開始
3GおよびWiMAX基地局向けに性能を向上させる400MHz~3.8GHz
高直線性ダウンコンバーティング・ミキサ
2007年2月5日 - リニアテクノロジーは、3.8GHzまでの3GおよびWiMAX基地局周波数をカバーできるように帯域幅を拡大すると同時に受信機のダイナミックレンジを広げる、新しい高直線性3.3Vダウンコンバーティング・アクティブRFミキサ「LT5557」の販売を開始しました。
LT5557は、16ピン4mm×4mm QFN表面実装パッケージで供給され、リニアテクノロジーの他の高性能ダウンコンバーティグ・ミキサとピン互換です。1,000個時の参考単価は750円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LT5557は1.95GHzで24.7dBmのIIP3、11.7dBのノイズ・フィギュア、2.9dBの利得を実現します。3.6GHzでIIP3が23.5dBm、利得が1.7dBなので、WiMAX周波数でも性能を堅持します。この性能は-3dBmという低いLO入力ドライブ・レベルでも達成されるので、このクラス最高のLO絶縁性能が得られます。標準のLO-RF絶縁度は1.95GHzで42dBcより良好です。LT5557の消費電力はこのクラスの高直線性ミキサとしては低く、3.3V電源で標準270mWです。また、RFトランスを内蔵し、RFおよびLO入力で容易なシングルエンド50Ω整合が可能です。LT5557はこのような機能を組み合わせることにより、あらゆるタイプのワイヤレス基地局向けに、全体的なコスト効率が高く、小型で使いやすい高性能受信機ソリューションを実現します。
LT5557は、LOバッファを備えた二重平衡アクティブ・ミキサ・コア・トポロジーを搭載しています。ミキサ内部全体に差動ドライブを使用しているので、直線性とRF絶縁度を最大にすることができます。シングルエンドから差動への変換は、RFおよびLO入力の内蔵RFバラン・トランスによって実行されます。動作帯域幅は、850MHz~965MHzのGSMおよびUSセルラー帯域、1.7GHz~2.1GHzの3Gワイヤレス・サービスをカバーしています。また、USにて2.6GHz、ワールドワイドで最大3.8GHzのWiMAX動作をサポートしています。LT5557は単一3.3V電源で動作し、消費電流はわずか81.6mAであり、シャットダウン機能も搭載しています。
【 LT5557の特長 】
・周波数範囲:400MHz~3.8GHz
・P3:900MHzで+25.6dBm、1950MHzで+24.7dBm、2600MHzで+23.7dBm、3600MHzで+23.5dBm
・変換利得(900~1950MHz):3dB
・LOドライブ:-3dBm
・ノイズ・フィギュア(900MHz~1950MHz):<11.7dB
・LO-RF絶縁度:>42dB
以上
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