日本コムシス、無線ICタグを利用した倉庫管理システムを開発
日本コムシス株式会社
無線ICタグを利用した倉庫管理システムを開発
~日本コムシス社内で運用中、今後ソリューションとして展開予定~
日本コムシス株式会社(以下 日本コムシス、大崎本社:東京都品川区東五反田、代表取締役社長:島田 博文)では、このたび無線ICタグとハンディーターミナルを使用した倉庫管理システムを開発しました。現在、同システムは既に日本コムシスの事業所11箇所でコムシス式カイゼン※注1の一環として導入し、運用しています。日本コムシスでは、今後同システムを、ITソリューションの一つとして、対外的に販売していく計画です。
今回開発した倉庫管理システムは、これまで手作業で行っていた倉庫内の物品管理作業をハンディーターミナルとICタグを活用して社内ネットワークと接続してオンライン化するシステムです。倉庫内で管理している物品の情報が入力されたIDカード(無線ICタグ)をその物品の収納箱に貼付して管理します。収納箱が空になった段階で、ハンディーターミナルをかざしてIDカードを読み取ることにより、無線LANを経由して発注作業が自動的に行われます。一種類の物品に対し同じ収納箱を2個用意して利用するシステムです。発注データはリアルタイムでWeb上に管理され、履歴が記録されます。
倉庫管理システムを導入することにより、データベース上で在庫数及び在庫額を常に正確に把握することが可能となります。そのため、在庫スペースが最小化されるほか、棚卸のための時間短縮、在庫管理、発注業務の効率が図られ、顧客への迅速な対応を実現します。さらに、発注数が収納箱毎にすでに定められているため、発注数の入力ミスなどを防ぐといった効果もあります。
同システムは、日本コムシス社内で展開している「コムシス式カイゼン」を推進するための主な仕組みとして昨年10月に開発、事業所4箇所で、部分的に試験運用が行われ、カイゼン効果が確認されたことから、積極的に全社展開を行うこととなりました。今後、対外的に販売を開始していきます。
(参考)
日本コムシス株式会社:
日本コムシスは、日本電信電話公社(現、日本電信電話株式会社)の通信設備の建設業務を目的に1951年に設立しました。2003年9月29日、同社は、サンワコムシスエンジニアリング株式会社(旧、三和エレック)および東日本システム建設株式会社を含めた通信建設業界初の共同持株会社「コムシスホールディングス株式会社」を設立し、同一の株主の下に統合しました。日本コムシスでは、通信インフラの設備工事における実績と高度な技術力を基に業界のリーディングカンパニーとしてその地位を確立しています。特に、IT事業(2002年3月、システムインテグレータ認定)は、顧客のニーズに対応したソフトウェアの開発、およびシステムインテグレーション、ネットワークインテグレーションサービスなど、下流のネットワーク事業から上流のアプリケーション開発までを行う『ワンストップソリューション』を、大手企業だけでなく、商品/サービスの低価格化、スピード化を図り中堅規模の企業もターゲットに提供しています。(URL:http://www.comsys.co.jp)
※注1)コムシス式カイゼンとは…
コムシス式カイゼンは、製造業であるトヨタが行っている「トヨタ式カイゼン」を建設業に置き換え、日本コムシス独自の手法を確立・開発しているカイゼン方式です。
点在する現場での業務効率を挙げるためにITを使用し、“業務の見える化”を推進した様々な取り組みを励行しています。