凸版印刷、ワイズ・ラブとICタグを活用した「商談支援システム」を開発
凸版印刷、ワイズ・ラブ、ICタグを活用した「商談支援システム」を開発
~丸和商事がパリ「国際テキスタイル見本市」の展示ブースで採用、
サンプル生地にICタグを付け、バイヤーの引き合い情報を効果的・効率的に収集可能~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下凸版印刷)と株式会社ワイズ・ラブ(本社:大阪府堺市、代表取締役:内橋義人、以下ワイズ・ラブ)は、この度ICタグを活用した「商談支援システム」を開発しました。
本システムは、フランスのパリで開催されるテキスタイル見本市「プルミエール・ビジョン(※1)2007年春夏素材展」(2007年2月20日~23日)に出展する丸和商事株式会社(本社:兵庫県西脇市、代表取締役社長:植山和樹、以下丸和商事)での採用が決定、サンプル品である生地の情報とバイヤーの引き合い情報を容易に収集可能で、スムーズな営業活動を行うことができます。
丸和商事では今後、国内の商談会等でも本システムの活用を図っていく予定です。
(※1)「プルミエール・ビジョン」について
毎年2回パリで開催される最も権威あるテキスタイル見本市の一つ。各シーズンで最も早く開催され、素材やデザインの最新のトレンドが発表されます。各国から多くの出展社とバイヤーが集まり、ファッション界に大きな影響を与えています。2007年春夏素材展の出展社は27カ国708社・団体(2007年1月現在)にのぼります。
これまで展示会のサンプル品管理にICタグが使用されるケースは、ほとんどありませんでしたが、凸版印刷とワイズ・ラブは、展示会出展企業をはじめとしてサンプル品を使用する幅広い業界へ本システムの拡販を積極的に展開していきます。
<運用イメージ>
1.商談の際にバイヤーの名刺をICタグ付きホルダに入れ、ICタグリーダ・ライタで読み取る。
(※バイヤー情報は後で入力し、ICタグ情報と関連付け)
2.予めサンプル生地に取り付けられたICタグをICタグリーダ・ライタで読み取り、バイヤーが選んだサンプルとして情報を取得、1のタグ情報と関連付け、データベースに蓄積。
3.選定サンプルの情報を記載した帳票を印刷、ピックアップリストとして、バイヤーに持ち帰ってもらうことが可能。
※必要に応じて、インターネットを利用することで、在庫確認やサンプル出荷の指示をリアルタイムに行うことも可能です。
<各社の分担>
・凸版印刷 : ICタグ・機器の提供
・ワイズ・ラブ : システム開発
<機器構成>
・ICタグ(HF帯(13.56MHz)
・値札形状(サンプルに貼付またはタグガンで取付)
・ラベル形状(名刺管理用ホルダに貼付)
※商談コーナーごとにサンプル生地約300点にタグ貼付
(商談コーナーは3箇所)
・ICタグリーダライタ
・ノートパソコン(データベース内蔵)
・ プリンタ
<本システムの特長>
・バイヤー情報と引き合いのあったサンプルの情報を自動的に関連づけ、効果的、効率的な引き合い情報の収集を実現。
・ICタグを利用することで、複数のサンプル情報を一度に読み取ることができ、スピーディな対応が可能。
・バイヤーが選んだサンプル情報を記載した帳票をその場で印刷して、バイヤーに渡し、営業機会を創出。
・スタンドアロンもしくはクライアント・サーバーシステムでの使用が可能。
◆会社紹介
凸版印刷株式会社について( http://www.toppan.co.jp/ )
証券・カード、商業印刷、出版印刷、パッケージ、産業資材、エレクトロニクス、オプトロニクスの分野で事業を展開する総合印刷会社。
ICタグの開発・製造にも注力しており、これまでも多くの導入実績を持つ。現在、ICタグのビジネス拡大に注力している。
株式会社ワイズ・ラブについて( http://www.yslab.co.jp/ )
センサネットワーク、RFID利用システムなど、ユビキタスネットワーク時代を見据えたITソリューションを提案・開発する「さかい新事業創造センター」入居のベンチャー企業。
繊維業界向けシステムにも多くの実績を持つ。
丸和商事株式会社について
先染織物生地メーカー植山織物のグループ商社。オリジナル生地の開発を行い提案型の販売を行っている。プルミエール・ビジョンには初出展。
展示主催者からは「20new weavers(20の新しい織り手たち)」の1社として紹介されている。
以上