トヨタホームと三菱地所、東京・品川の分譲マンション「白金台レジデンス」を販売
トヨタホーム 都内で3棟目の分譲マンションを販売
トヨタホーム(株)(本社:名古屋市東区、代表取締役社長:立花貞司)と三菱地所(株)(本社:東京都千代田区、取締役社長木村惠司)は、東京都品川区上大崎で分譲マンション「白金台レジデンス」(総戸数21戸)の販売を3月上旬から開始する。トヨタホームとしては東京都国分寺市の「国分寺ゼルクハウス」(2005年2月完成、総戸数136戸)、東京都目黒区の「テラス恵比寿の丘」(2006年9月完成、総戸数89戸)に次ぐ東京都内で3棟目(トヨタ自動車(株)時代での2物件を含めると5棟目)の分譲マンションで、トヨタとして初めて山手線の内側の物件となる。また、「テラス恵比寿の丘」に次ぐ高額マンションとなる。
「白金台レジデンス」は、総戸数21戸(地上3階地下1階建て)の小規模な邸宅を、「都心の別荘」イメージで設計した。トヨタの独自技術である住戸玄関ノンタッチ自動ドアシステムである「スマートドア」およびキーレスエントリーシステム「スマートキー」を全住戸に標準装備している。
トヨタは住宅事業の拡充を図るため、トヨタ自動車(株)でのマンション事業開始以来、都内では「セルシオヒルズすずかけ台」(2003年3月完成、総戸数177戸)、「セルシオシティ久が原」(2004年3月完成、総戸数14戸)を販売するなど、分譲事業を展開している。マンション事業は2004年1月にトヨタホーム(株)に移管、その後、「国分寺ゼルクハウス」、「テラス恵比寿の丘」のほか、愛知県安城市で「ゼルクシティ安城S棟」(2006年3月完成、総戸数200戸)、同じく安城市で「ゼルクシティ安城N棟」(2007年3月完成予定、総戸数177戸)を分譲、すべて即日完売となるなど、最近の厳しい住宅市場の中で順調に事業展開している。
今回の分譲マンションの特徴および概要は次のとおり。
1.主な特徴
(1)(株)三菱地所設計によるデザイン監修プロジェクト。
(2)ファサードデザインのテーマは「閑静で緑多い住宅地環境のなかに、以前からあったようになじむ景観」。そのため下層部(1~2階)には深いグレーの湿式ボーダータイル※1を張り、上層部(3階)は空に馴染むようなオフホワイト※2のタイル張りとし、建物ボリューム感を抑制している。今回特注した湿式ボーダータイルは微妙な色調の差や味わいが、ファサード全体の重厚さと豊かさを創出する。
(3)エントランスは「都市の隠れ家」的印象を形成する。外部からはうかがい知れない内部空間があり、エントランス全体の意匠である木製ルーバー越しに、建物内の景色や光がかすかに外にこぼれる。
(4)扉を開けてホール内に入ると、ライムストーン※3張りの壁面とホワイト系の御影石の床という、外観とは対照的な明るく開放的な「白の世界」。ホールから各住戸へ向かうアプローチには、ふたつの吹き抜けを設定。ガラス面を多用したその内部には竹を中心とした植栽をほどこし、視覚的なアイストップ※4を形成させる。低層の建物であるため、吹き抜けを介して風の流れを感じることとなり、住まわれる方はゆるやかな時間を手にすることができる。
(5)吹き抜けと敷地全体のランドスケープ※5・植栽計画には庄島正興氏を起用。風情と品格と緑の恒久性の象徴である「竹」が、べールのように建物を包み込み、エントランス前には、シンボルツリーとして落葉樹を配置。都心の暮らしのなかに、時間の流れや四季の移ろいを感じていただける意匠である。
(6)トヨタ自動車独自開発技術の導入
トヨタの独自技術である住戸玄関ノンタッチ自動ドアシステムである「スマートドア」およびキーレスエントリーシステム「スマートキー」を全住戸に標準装備。
住戸プランは、21戸に対し16タイプ。収納面、水回り重視、外部視線の気にならないテラスプラン等、一邸一邸にテーマ性を高めた。
インテリアデザインは、三菱地所グループ、メック・デザイン・インターナショナルのインテリアコーディネーター岡島さゆり氏。「パリのプチホテル」をテーマとし、計画地周辺の豊かな環境に添うように、有機的で洗練された室内空間を演出する。またインテリアデザインには、スイスブランド「クリエイション・バウマン」の2006オータムデザインのファブリックの提案もある。
2.概 要
▽名 称:白金台レジデンス(しろかねだいレジデンス)
▽建設場所:東京都品川区上大崎1丁目444番40(地番)
▽売 主:トヨタホーム株式会社、三菱地所株式会社
▽販売代理:三菱地所住宅販売株式会社
▽デザイン監修:株式会社三菱地所設計
▽設計監理:木内建設株式会社 一級建築士東京事務所
▽施 工:木内建設株式会社東京支店
▽着 工:2007年1月
▽竣 工:2008年2月(予定)
▽構造・規模:鉄筋コンクリート造、地上3階地下1階
▽敷地面積:971.87m2
▽建築面積:677.60m2
▽建築延床面積:2,534.08m2
▽住戸専有面積:47.12m2~110.99m2
(平均専有面積:約78.6m2)
▽販売開始:2007年3月上旬
▽販売戸数:21戸(1LDK~3LDK)
▽販売価格(予定):5,000万円台から19,000万円台
※1:土練機で原料を混練し、押出成形したもの。湿式は形状や肌合いに自然な感じがあり、クラフト感覚が豊か。湿式に対し、乾式タイルがある。乾式タイルは、粉状の原料を高圧のプレス機で成形したもの。寸法精度が高いのが特徴。
※2 アイボリー色。
※3 石灰岩。
※4 ある空間に入ったときに一番最初に目が行く空間や場所。
※5 ある土地における、資源、環境、歴史などの要素が構築する政治的、経済的、社会的シンボルや空間。または、そのシンボル群や空間が作る都市そのもの。
以 上