NTTコムと日本カーライフアシスト、屋外広告サービス「サイネージ・サーキュレーション」の実証実験を開始
屋外広告サービス「サイネージ・サーキュレーション」の実証実験について
- デジタルサイネージ(電子看板)とお店を携帯電話がつなぎます -
NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才博美、以下NTT Com)と日本カーライフアシスト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:平間研司、以下JACLA)は、近年注目の高まるデジタルサイネージ(ネットワークに接続されたディスプレイなどによる電子看板)の新たな可能性を検討するために、携帯電話と連携した屋外広告サービス『サイネージ・サーキュレーション(電子看板から情報・人が循環する仕組み)』の実証実験を平成19年3月1日より開始します。
1.実験の背景と目的
広告の費用対効果がますます重視される中、意識しなくても目に入ってくる広告媒体として、屋外(OOH: Out Of Home)メディアに注目が集まっています。OOHメディアにおいては、広告からWebサイトなどに誘引することで、ある程度の効果測定は行われていますが、通販など一部を除き、最終的に消費者の行動にまで結びついているかどうかは把握できませんでした。
そこで今回、NTT研究所の技術を活用することで、自動車教習所とカラオケボックスにおいて「ある広告がどの程度見られているか」「どのくらいの人が実際の店舗を訪れたか」「広告をきっかけとした情報コンテンツの楽しみ方」などを検証する実験を行います。
2.実験概要
■携帯電話アプリケーション連携実験
【認知メディア】
自動車教習所に設置したデジタルサイネージのディスプレイに、新作映画や音楽コンテンツとタイアップしたカラオケチェーンのイベント情報などを流し、興味をもったお客さまが携帯電話にアプリケーションをダウンロードします(メールアドレスなどの登録が必要です)。
【誘導メディア】
ダウンロードされたアプリケーションは、携帯電話の位置情報を参考に、「近くにあるカラオケチェーン店舗」の情報を配信*1し、来店を促します。
【体験メディア】
お客さまが実際に近くの店舗を訪れた場合、カラオケボックス内で新作映画や音楽の限定コンテンツを楽しむことができます。
図1.全体イメージ(*関連資料参照)
この実験により、
【デジタルサイネージ】
⇒【携帯電話からの情報配信】
⇒【特定ロケーションでの視聴、行動、購買】
という、広告をきっかけとした人の流れを創出できるかを検証します。
同時に、「自動車教習所」や「カラオケボックス」という、従来、特定の目的のために利用されていた空間に対し、それぞれ「若者が最新の情報に出会う場」「パーソナルエンターテインメントの場」として新たな可能性を引き出す効果も期待できます。
3.実施場所
(1)自動車教習所
葛西橋自動車教習所(東京都江戸川区西葛西2-16-11)
日の丸自動車学校(東京都目黒区三田1-6-27)
(2)カラオケボックス
ビッグエコー 秋葉原店
ビッグエコー 五反田店
カラオケパセラ 上野本店
4.実施期間
平成19年3月1日~3月15日
5.各社の役割
NTT ComはNTTサイバーコミュニケーション総合研究所と協力し、デジタルサイネージのシステム構築・保守・配信および運用サービス、および携帯電話用アプリケーションの開発、運用を行います。
JACLAは自動車教習所をネットワークしたデジタルサイネージを展開しており、広告の管理と運用を担当します。
6.今後の事業展開について
本実証実験の結果を踏まえ、今後以下のような事業展開を計画しています。
(1)デジタルサイネージをより告知・販促効果の高い広告メディアとして活用するため、携帯電話とのさらなる連携を進める。
(2)携帯電話との連携を中心とした効果測定の仕組みをOOHメディアにおける共通プラットフォームとして構築する。
(3)投資対効果に敏感な広告主が納得するレベルの訴求力を持った広告メディアとしての成長を目指す。
7.その他の協力企業一覧(五十音順)
株式会社アミューズ
エイベックス ネットワーク株式会社
NTTサイバーコミュニケーション総合研究所
葛西橋自動車教習所
株式会社第一興商(ビッグエコー 秋葉原店・五反田店)
株式会社ニュートン(カラオケパセラ 上野本店)
株式会社ネクストン
日の丸自動車学校
松下電器産業株式会社
株式会社ムービーフル
*1 携帯電話へのメール配信:
NTTサイバーコミュニケーション総合研究所のメタデータ交換技術を利用して、現在位置や登録内容に応じた文面・内容のメールが送られます。