ヤマハ発動機、スカラ型ロボットYKシリーズ中型モデルをフルモデルチェンジ
さらなる高スピード化を実現した低価格モデル
ヤマハスカラロボット「YKシリーズ」中型モデルのモデルチェンジについて
ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市、カンパニープレジデント:戸上常司)は、スカラ型ロボットYKシリーズ「YK700X/YK800X/YK1000X」をフルモデルチェンジし、新たに「YK600XGH/YK700XG/YK800XG/YK900XG/YK1000XG」の5モデルを開発。2007年3月1日より発売する。
ヤマハスカラ型ロボットは、ロボット取付け部の占有面積がコンパクトな水平多関節型ロボットで、作業の高速化や製造設備の省スペース化などの多様化するユーザーニーズに応える製品として、高精度・高速化・低価格をコンセプトに開発された。
この「YK600XGH/YK700XG/YK800XG/YK900XG/YK1000XG」は、従来のヤマハスカラロボットの特徴を受け継ぎ、新たにスピード性能の向上と低価格化が図られたバリエーションモデルで、今後のスカラ型ロボット市場を拡大していくことが期待される製品である。
名 称
ヤマハスカラロボット「YK600XGH/YK700XG/YK800XG/YK900XG/YK1000XG」
発売予定日
2007年3月1日
価 格
YK600XGH 1,805,000円(消費税含まず)
YK700XG 1,845,000円(消費税含まず)
YK800XG 1,885,000円(消費税含まず)
YK900XG 1,965,000円(消費税含まず)
YK1000XG 2,045,000円(消費税含まず)
※専用コントローラ「RCX142」及びロボットケーブルを含む
初年度販売計画
合計400台
●製品の概要
「YK600XGH/YK700XG/YK800XG/YK900XG/YK1000XG」は、電子部品や機械部品の組み付け、移載、移動、搬送等の作業を自動・高速で行う産業用ロボットである。ロボットアームは、X軸、Y軸の2軸の旋回軸を持ち、その先端に上下軸(Z軸)と回転軸(R軸)を持つ構造で、先端にそれぞれの作業に最適なハンド等のツールを装備して運転する。「YK600XGH/YK700XG/YK800XG/YK900XG/YK1000XG」は、従来製品「YK700X/YK800X/YK1000X」の特徴をより高い次元で改良したモデルで、システム設計の自由度を広げるコンパクト・軽量・高精度を維持しつつ、高速・サイクルタイムの短縮・高耐久性・メンテナンスフリー等の使いやすさをさらに向上させ、低価格を実現した。
アーム長のバリエーションも標準で600mm、900mmを加え5機種として、よりアプリケーションに合った選択を可能とした。
また、本体には、従来の鉄やアルミの鋳物製から新たにアルミの押し出し材を採用し、コストダウンを図りながら、優れた機能性をイメージさせるシンプルなデザインとした。
●製品の特徴
(1)コンパクト・軽量・省スペース
アルミ押し出し材を採用し、本体重量を約4~11%軽減した。さらに設置場所に高さ制限がある場合を考慮して全長の短いモーターを採用。ベースの高さを抑えて同クラスでは全高がもっとも低い設計とした。
(2)高精度
XY軸の位置決め精度を±0.02mmと従来製品と同等の精度を確保し、小型部品から比較的大きな部品まで、高精度で組み立てるアプリケーションを可能にした。
(3)高剛性・高速性
アームは、従来のアルミ鋳物製から新たにアルミ押し出し材を採用し、高い剛性を確保。同時にZ軸、R軸ともに従来のベルトを使用した回転力の伝達から新たに直結方式を採用した。これにより20kgの可搬質量を維持しながら、最高速度をXY軸合成で約20~27%、Z軸26%、R軸で41%アップ。標準サイクルタイムを約12~33%速くした。
(4)アーム長バリエーションが豊富
従来のアーム長さ700mm、800mm、1000mmに加え、600mm、900mmを標準でラインナップ。ユーザーはアプリケーションに合わせてアーム長を選択できる。
(5)使いやすさ
・位置検出器にアブソリュート型レゾルバを採用。原点復帰レス機能を標準装備することで原点復帰動作が不要になり、立上げ時のタイムロスを最小に抑えた。
・ユーザー配線20本、配管φ6×3を本体に標準装備し、コンパクトなレイアウトの配管・配線が可能。
・スカラロボットならではのフレキシビリティーと、専用コントローラとの組み合わせで、複雑な動作のプログラムが簡単に行える。
(6)メンテナンスフリー
Z軸及びR軸はモーターと減速機を直結し、駆動ベルトを無くしてベルトテンション再調整を不要にした。また、減速グリスに高寿命グリスを使用してグリス交換を不要とした。
(7)低価格
全体構造の見直しにより、部品点数を約20点減少させるなど、従来モデルに比べコストダウンを図った。
●主な用途
携帯電話をはじめとするハンディタイプIT製品やデジタル家電、特にフラットタイプディスプレ・カーエレクト・OA機器等の電気電子部品や、自動車等の機械部品の製造分野に幅広く使われるとともに、今後は、バイオや医薬品、医療機器の組立、医療検査工程等、さまざまな分野への応用が期待される製品である。
●仕様諸元表
※添付資料を参照