NICT、「超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム」を設立
「超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム」の設立について
<背景>
最近、臨場感をかもし出すさまざまな新しい技術が実用化されています。例えば、4Kデジタルシネマやスーパーハイビジョンなどの高精細映像、特殊なメガネをかけなくても立体的に見える3次元映像、多チャンネルサラウンドによる高臨場感音場再生などです。また、映像、音響、触覚などの五感提示と脳との関係を計測分析する研究や、情報システムと人間とのインタラクションに関する研究も盛んに行われています。
遠い場所にいてもあたかもその場にいるような感覚を提示する超臨場感コミュニケーション技術は、遠隔医療や遠隔教育などに応用できるため、少子高齢化、安心・安全、環境・エネルギーなど社会的課題の解決や、心豊かな生活を享受できる社会の実現に向けて貢献することが期待されています。
こうした超臨場感コミュニケーションに関連する研究開発は、情報の取得から伝送、提示、コンテンツ制作、ヒューマンインターフェースに至るまで、異分野の協調が不可欠ですが、これまでは、それぞれの研究機関で個々に推進されていました。本分野を大きく発展させるためにはこれらを連携させ、標準化を念頭に、より戦略的に研究推進することが必要です。
<超臨場感コミュニケーション産学官フォーラムの設立>
NICTは企業、有識者、総務省と共に、関係機関から英知を結集し、産学官連携を強力に推進するフラグシップと、研究者・技術者の議論と共通の実験・発表の場が不可欠であるという認識のもと、「超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム」を設立することといたしました。
超臨場感コミュニケーション産学官フォーラムの概要については、別紙1をご覧ください。なお、本フォーラムの設立総会を3月7日(水)13時半から、大手町サンケイプラザ3階において開催する予定です。また、総会の後15時から、会員向けに関連のシンポジウムを開催します。あわせて、別紙2のとおり最先端の立体映像技術等の展示会を12時半から18時まで行います。