タカラトミー、米国TPGと企業価値向上を目指した戦略的資本・事業提携に合意
TPGとの戦略的資本・事業提携に関するお知らせ
当社は、本日開催された取締役会において、米国の大手プライベート・エクイティ投資会社であるTPG(本社:米国サンフランシスコ)との間で、当社事業の「バリュー・アップ」(企業価値向上)を目指した戦略的資本・事業提携を行うことに合意いたしましたのでお知らせいたします。
1.資本・事業提携の経緯・目的
玩具業界においては、消費者嗜好の多様化、少子化等を受けて市場規模が停滞傾向にある中、家庭用TVゲーム分野において携帯型ゲーム機及び次世代ゲーム機が話題となり、ターゲットが競合する一般玩具は非常に厳しい市場環境・競争環境にさらされております。また、“おもちゃ”の概念が幅広い年齢層・商品に拡大し、業界の垣根を越えた競争がますます激化しております。
このような環境下において、当社グループでは、売上高を中心とした規模の拡大だけでなく、時代のニーズに対応した幅広い商品ラインを提供する企画・開発力の強化に加え、グローバルでの生産・物流コストの削減、売り場の活性化策や販売ネットワークの拡充、キャラクター・コンテンツを活かした様々なビジネスモデルの構築等、収益力向上のための諸施策の実行に注力しております。
今般、当社とTPGは、上記の経営環境及び経営課題に関する認識を共有し、両者の持つ経営資源を有効活用することで、当社グループのグローバルベースでの競争力の強化、収益力の向上、ひいては企業価値の拡大を図るために、資本・事業両面で戦略的提携を行うこととしました。TPGは当社グループの中核事業におけるグローバル・パートナー、企業価値の向上を共に目指す「バリュー・アップ・ファンド」として、当社現経営陣への全面的な協力を表明しており、当社はTPGに対し、資金提供等の金融的側面からのサポートのみならず、同社がこれまでに培ってきた国際競争力の強化等に関する経営ノウハウやグローバル・ネットワーク等を活用した事業的側面からのサポートも要請しております。
本資本・事業提携を通して、「すべての夢(こどもたち、わたしたち、株主、パートナー、社会)の実現のために新しい遊びの価値を創造すること」という企業理念の下、当社グループの財産である良質なおもちゃやコンテンツが世界的なブランドとして大きく飛躍し、玩具から発信する日本文化の良さが異文化交流を通じて、更に良化することを目指してまいります。
2.資本提携の概要
TPGの運営するファンドが、新株予約権付社債を第三者割当により70億円、当社普通株式を自己株式の処分により1,900,000株、当社の既存株主及び当社子会社からの譲渡により11,645,880株、合計13,545,880株(発行済株式総数の14.07%)取得する予定です。
なお、新株予約権付社債の発行及び自己株式の処分等の概要については、本日別途発表する「第三者割当による2012年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債の発行及び自己株式の処分並びに主要株主の異動等に関するお知らせ」をご覧ください。
3.資本提携の日程
平成19年3月 6日 資本提携に関する契約書の締結
平成19年3月 6日 新株予約権付社債発行及び自己株式処分取締役会決議
平成19年3月 6日 新株予約権付社債発行に関する臨時報告書提出
平成19年3月 7日 自己株式の処分に関する取締役会決議公告
平成19年3月23日 新株予約権付社債発行及び自己株式処分の払込期日
平成19年3月23日 当社の既存株主保有株式及び当社子会社保有株式の譲渡日
*以下、詳細は添付資料をご参照ください。