タニタ、ネットワークと融合のヘルスケアサービス「モニタリング・ユア・ヘルス」を本格展開
将来予測が可能な健康管理を実現
Web2.0時代に対応した次世代ヘルスケアサービスを本格展開
オープン化によるアライアンス戦略強化し普及を加速
体組成計や体脂肪計、ヘルスメーターなど家庭用計量計測機器のトップメーカーである株式会社タニタ(東京都板橋区前野町1-14-2、社長・谷田大輔))は、ネットワーク化された先進のバイタルセンサー(身体の状態を測定する機器類)と双方向のウェブサービスとを融合させた次世代のヘルスケアサービス「モニタリング・ユア・ヘルス(MYH)」を3月8日より本格展開します。
新たに開発したバイタルセンサーを使って計測したデータを、さまざまな通信方式を利用して専用データベース上に自動的に取り込み蓄積。これら身体パーソナルデータに基づき、ウェブ上で個々人に合った食事分析・アドバイスや食事・運動履歴管理など多彩な健康支援サービスを提供します。このサービスを活用することで、日々変化する健康状態の的確な把握や生活改善を促すことができ、生活習慣病の引き金となるメタボリックシンドロームへの対策や無理のないダイエット、高齢者を対象に将来の健康状態を予測する見守りシステムの構築が可能になるとみています。
提供するサービスは、バイタルセンサーをコアとした計測システムとウェブを活用した双方向のアプリケーションサービスから構成されます。バイタルセンサーにかかわる設定や計測データの収集は、あらかじめ利用者の情報などを登録してある無線通信機能を備えたUSBメモリータイプの専用キー(リレーキー)を使うため誰にでも簡単に扱えます。
このキーを自宅あるいは外出先でネットワークにつながったパソコンに接続するだけで、記録された計測データを専用データベースに自動的に転送することができます。さらに、このサービスに対応した計測システムであれば、このキーでいつでも、どこでも自分の健康状態をはかることができます。
加えて、パソコンが不得手な利用者を考慮し、計測したデータを特殊なレシーバーを介して自動的に専用データベースに取り込むシステムも開発しました。現在、このサービスに対応しているバイタルセンサーは体組成計、血圧計、歩数計のみですが、順次、他の機器にも拡充していく計画です。
事業展開にも新たな仕組みを取り入れます。原則的にサービスそのものを共通基盤として広く開放するオープン化を推し進めます。このためタニタ単独でのサービスだけでなく、さまざまな企業・機関などと協業関係を構築するアライアンス・パートナー制を導入し、より広範な領域への普及を加速させます。すでにキリンヤクルトネクストステージ(東京都江東区越中島1-2-21、社長・山崎昇)様など、複数の企業・機関との提携が決まっています。
タニタではこのサービスを新たな成長軌道に乗るための事業の柱として位置づけ、経営資源を重点的に投入していきます。利用料金はハード機器(体組成計、歩数計、専用キー)を含む標準サービスで、1ユーザー当たり月額1200円(別途入会金2000円が必要)を予定しています。タニタ独自のサービスに加え、保健指導や予防医療、老人介護・見守り分野を中心とした法人市場向けにも展開し、2007年度に会員数4万人・売上高5億円を、3年後の2009年度には会員数45万人・売上高50億円を目指します。