メンター・グラフィックス、機能を強化したPCB設計ソリューションの最新版を提供
メンター・グラフィックスのPADS 2007大幅なテクノロジ強化と生産性を向上
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、PADS 2007の紹介と共に、PCB設計現場で最も信頼を得ているPADSフローの次世代バージョンをリリースしました。今回のリリースでは、RFおよび高周波回路設計を高度に自動化させる機能を提供すると共に、設計工程の初期段階で基板製造用チェック(DFF機能)を実行することが可能になりました。また高度なハイスピード回路の解析/検証により、回路の性能を最大限に引き出し、生産性と設計品質の大幅な改善を可能にします。
「メンター・グラフィックスは、PADS設計フローに対しRF回路設計やハイスピード・ネットの解析、および配線機能、基板製造チェックを強化し、継続した投資を行っています。今回の新しいリリースでは、これらの洗練された設計機能をPCBソリューションに組み込むことでメンター・グラフィックスのテクノロジリーダーシップを更に拡大するものです。」メンター・グラフィックスのSystem Design DivisionのDirector of Marketing、Dan Boncellaはこのように述べています。
「Harris Corporationは、新しいPADS 2007リリースに組み込まれた様々な機能強化や新機能に期待しています。新しいライブラリ構造と、部品形状エディタへのDXFデータのダイレクト読み込み機能により、RF部品の作成/編集作業が軽減され、多ピンデバイスに対しての英数字入力問題をも解決し、弊社のEDAライブラリ管理担当者の手間は大幅に軽減するでしょう。
新しく追加されたオプション”RF拡張編集機能”には、設計時間の短縮を可能にする複数の機能が含まれています。RF回路のトレース操作、周囲に影響を与える配線への自動ビア・シールド、内層プレーンか表層自動ベタを個別に選択できるビア・プレーンの塗りつぶし機能などがそれにあたります。これによりRF回路やEMI用のマニュアル作業によるビア・シールド作成は過去のものになりました。」Harris CorporationのRF Communications Division、EDA SpecialistのJohn Adamski氏はこのように語っています。
■機能強化:
●ハイスピード配線の改良:等長ネットおよび差動配線へのコントロールの強化
●RF設計向け直角コーナーおよび面取り型のコーナーへの対応。DXFデータのインポート、ビア・マトリックス機能の強化
●ブラインド/ベリード・ビアのドリル・テーブル改良:ブラインド・ビア(またはベリード・ビア)を含む基板設計での、ビアのレイヤ・ペアとドリル数で自動更新 (ドリル確認図作成時)
●英数字ピンに対するサポート改良:大規模なBGAベース部品の作成を効率化
●ECOの改良:回路図データベースとレイアウトデータベース間のデザインルールの比較を包括
●Design for fabrication (DFF) 解析:アシッドトラップ、浮きサーマル、ソルダーマスク・スライバ等をCAD環境およびデータベースでチェックでき、Gerber生成前にPADS Layout内で製造上の問題を修正可能
●ピン番号の表示:ユーザーは数字または英数字の部品ピン番号の表示をオン/オフすることができ、配線作業時の生産性が向上
●SI解析:新しいインタフェースを使ったDxDesignerとHyperLynx LineSimの統合により、回路データの解析への転送および終端抵抗値のバックアノテーションを迅速に行うことが可能
●アナログ・シミュレーション:シミュレーションとPCB設計入力に共通の回路図エディタを使い、ボートレベルのシミュレーション解析と検証を提供
■PADSについて
PADSは価格性能比と多機能性を組み合わせたスタンダードなWindowsベースのPCB設計ソリューションです。豊富な機能と導入しやすい価格によりユーザーに高い投資効果を提供し、簡単な設計から複雑なハイスピード設計までを、高速、高品質かつ簡単に実行することができます。PADSソリューションについての詳しい情報は、Webサイトhttp://www.mentorg.co.jp/solution/pcb/pads/index.htmlをご覧になるか、PADSPFS_Salesjp@mentor.comまで電子メールでお問い合わせください。
●PCBシステムについて
http://www.mentorg.co.jp/solution/pcb.html