JTB、慶応大学・古谷研究室とハウステンボスのマーケティングリサーチで連携
JTB、慶応大学古谷研究室と、ハウステンボスのマーケティングリサーチで連携
―産学共同のマーケティング事業を展開
JTBは慶応大学古谷(ふるたに)研究室(※)と連携し、企業の商品・サービスへの要望に関するマーケティング調査を行い、その結果を分析し、顧客獲得の拡大につなげる提案を行っていきます。そのスタートとして、ハウステンボスと共同で、同社における中高年を対象とした旅行に関するマーケティングリサーチに着手しました。
今年の3/25に開業15周年を迎えたハウステンボスは、新しい切り口として、ロングステイ商品などの開発や更なる集客数の増員を実現するために、団塊の世代やシニアを対象にしたサービスも拡充していく必要があります。そのためには、まず同施設の既存サービスの認知度や顧客の世代別ニーズを把握することが重要です。
今回の調査を実施するにあたり、JTBはメールアドレスなどの個人情報を使用せずにインターネットでの情報配信が可能な「J-WINDS」を利用しました。このJ-WINDSユーザーの中から旅行に関心が高いと思われる約1,500名を対象にアンケート配信しました。
慶応大学古谷研究室は、ハウステンボスのマーケティング調査に必要なリサーチ項目の設計や解析についてのマーケティングノウハウを提供しました。
ハウステンボスはこのアンケート結果を解析した情報を基に、大量定年を迎える団塊の世代や多様化するシニアマーケットに対応する新たな商品作りを図り、三者で今後協議していきます。
JTBは今後も他業種と提携し、J-WINDSを利用したマーケティング調査を企業・組織に対し積極的に推進していきます。
(※)慶応大学古谷研究室(【研究室概要】ホームぺージより)
http://www.kri.sfc.keio.ac.jp/kris-yp/cgi/view_page.cgi?research_id=75
古谷研究室は,慶應義塾大学で唯一の観光・ツーリズムに関する研究室です.観光は21世紀のリーディング産業の一つと期待される中,まちづくりやIT,メディアデザイン,マーケティング,国際交流などSFCの幅広い領域を活かし,新しいタイプの観光・ツーリズム関連の研究・教育を行っています.学生一人ひとりが研究テーマを持ち,フィールドワークを重視した研究を進めています.観光関連の政府団体や企業など学外でのレクチャー,実際に旅行ツアーを体験しながらの調査演習や,海外研修旅行など,実践的なツーリズム教育を行っている点も,大きな特色のひとつです.こうした研究・教育を通じて,次世代の地域文化を発信できる人材を育成しています.