大日本印刷、Microsoft社認定のPKIドライバとICカードを提供開始
大日本印刷 国内初 Microsoft社認定のPKIドライバとICカードの提供を開始
-Windows Updateサイトから無償でダウンロード-
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円、以下:DNP)は、8月より、Windows VistaTMに対応し、ICカードを使った、手軽にインストールできるPKI(※)ドライバを無償で提供します。
今回提供する、国内で初めてMicrosoft社に認定されたPKIドライバは、ICカードをリーダーライターに挿入するだけで、自動的にWindows Updateサイトからダウンロードすることができます。
【背景】
ICカードは、キャッシュカードや、クレジットカード、企業の社員証、ETCカードなど幅広い用途に採用され今日の生活において非常に身近な存在になっています。一方、スキミングやフィッシング詐欺などの犯罪や、個人情報保護の観点から情報セキュリティに対する意識は年々高まっています。
特にネットワーク上でのセキュリティ向上が求められており、公開鍵と秘密鍵の電子証明書を利用する「PKI」は、ネットワーク上のデータが暗号化されるだけでなく、確実な相互認証ができるので、インターネット環境下等ではセキュリティレベルが高い方法です。ただしPKIの利用にあたっては、専用ソフト(PKIドライバ)を購入し、ICカードのリーダーライターのセットアップなど導入時の作業が煩雑でした。
今回、DNPが開発したWindows VistaTM向けのPKIドライバは、国内で初めてMicrosoft社の認定を受けた製品です。Microsoft社の認定によって、企業や生活者は、PKIを導入する際の作業が簡便になり、PKIを利用しやすい環境を得ることができます。
DNPは、企業向けとしてはもちろんのこと、ICカードを使用したPKI認証の普及が遅れていたコンシューマ市場への導入が加速されるものと期待しています。
【特長】
●利用者は、PC本体に接続されたICカード用のリーダーライターに、専用のICカードを挿入するだけで、自動的にPKIドライバがインストールされ、PKIの機能を利用できます。
※利用にあたっては、別途当該ドライバに対応した専用のDNP製ICカードが必要です。
●Microsoft社のminiドライバ仕様に準拠しています。
・Windowsが標準仕様として提供している、ファイルを暗号化する暗号鍵を、ICカードに格納できます。
・複数のログオン用電子証明書を1枚のICカードに格納できます。例えば、システム管理者のように、自分のアカウントと管理者用のアカウントの2つを持つような人が、両方の証明書を1枚のICカードに格納しておき、PCにログオンする際、今回はどちらのユーザーとしてログオンするかを選択できます。
・Windows XPでもMicrosoft社の専用ソフトウェアをダウンロードすることで、本ドライバを利用できます。
※参考資料を参照
【販売目標】
ICカード、アプレット、周辺ソフト及び機器を含め、3年間で4億円程度の売上を見込んでいます。
※PKI(Public Key Infrastructure)
公開鍵暗号基盤。公開鍵暗号方式を用いて、暗号化、デジタル署名、認証などを行うセキュリティインフラ。信頼できる認証局が電子証明書を発行して公開鍵の名義人を証明する。
※Windowsは、米国及びその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標です。