ソリトンシステムズ、簡易動画中継システム「Smart-telecaster M」を販売
簡易動画中継システム「Smart-telecaster M」販売開始
PCとFOMAなどで高画質の動画中継を簡単に実現
福井県越前市での防災訓練で実稼動
7/18(水)-19(金) 東京ビッグサイトで開催のワイヤレスジャパン 2007の
ソリトンブースで展示 (ブースNo. B-207)
株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、社長:鎌田信夫)は、ビデオカメラを接続したPCと、FOMAやPHS回線などを利用して、高画質の動画を簡単に中継できるシステム「Smart-telecaster M」を開発、7月30日より、販売を開始します。
「Smart-telecaster M」は、通信回線を利用して映像と音声を伝送するPC用アプリケーション・ソフトウェアで、画像と音声の伝送ソフトウェアと、コーデックや各種追加機能等のオプションモジュールを組み合わせて、簡単に動画中継ができるシステムです。バッテリー内蔵タイプのノートPCなどに組み込むことにより、大がかりな中継設備を準備できない場所や移動中でも、スピーディに低コストでシステムを構築でき、高画質の動画中継を実現します。
映像送信は片方向、音声通信は双方向が可能で、現場からの映像を、簡単にリアルタイムで送信することができます。
「Smart-telecaster M」は、NHKと共同開発した「Smart-telecaster II」をマルチ対応させたもので、同時に10台のカメラまで接続が可能になりました。プラント/建設/イベント/報道や監視などの分野での用途が拡大し、例えばマラソン中継で、数多くの選手の様子を、移動しながら簡単に同時中継することが可能になります。
* 関連資料「システム構成例」 参照
Smart-telecaster Mの特長
- 低コストでスピーディに高画質の動画中継を実現
- 携帯電話等の不安定な回線に特化した通信制御による、遅延の少ない実用的システム
(対応回線: ISDN, PHS, cdma WIN, LAN, 衛星回線 など)
- 送信側からの映像中継と、遅延の少ない双方向音声通信により、送信側とスタジオとの掛け合いが可能
- 移動しながらの中継も可能
- 現場でAVIファイルに録画、スタジオ側へのファイル送信も可能
「Smart-telecaster M」は、今回の本格的な販売開始に先立ち、福井県越前市での防災訓練で実際に利用されました。
■ 防災訓練の概要とSTC-M採用の背景
越前市ではこの3年間に2度の豪雨被害を受けたのを教訓に、危機管理対策の一環として、今年、災害対策本部と広域避難場所及び地区の拠点基地間で、地域や関係機関との連携や情報伝達をテーマに、吉野瀬川流域を中心に豪雨災害訓練が行われました。
災害時、対策本部では、避難の判断基準となる河川の水位や雨量の情報に加え、現場の状況把握が重要となります。従来は各地の状況を、無線や電話などで防災本部へ伝えていましたが、より確実に状況を把握し迅速な対応するため、映像などによる視覚的な判断が求められていました。
この要求に応えるものとして、今回、既存の機器を活かしながら、災害時にリアルタイムな情報収集ができるSmart-telecaster Mが選定されました。
訓練の結果に対し、越前市総務部防災安全課副課長 榎 泰章氏は、次のようにコメントしています。
「災害訓練で映像中継を使用するのは初めてで、不安はあったがトラブルも無く順調に動作しました。
映像と音声で現場の状況をリアルタイムに伝えることができ、携帯電話回線を使用して、複数の地域を移動しながら状況報告することが可能で、防災本部への被災状況の報告や各所避難所への避難状況の把握ができ十分な成果を得ることができました。」
<Smart-telecaster M>
販売開始: 2007年7月30日
価格: 放送局向け: 140万円~
自治体/一般企業向け: 95万円~
販売目標: 初年度 1億円
<この製品に関するお客様からのお問合せ先>
株式会社ソリトンシステムズ www.soliton.co.jp ブロードバンド営業本部 TEL 03-5360-3860