リニアテクノロジー、容易に並列接続して熱発散が可能な1.1A 3端子LDOを販売
リニアテクノロジー、新製品「LT3080」を販売開始
容易に並列接続可能な表面実装1.1A LDOにより、ホットスポットのない高出力電流が可能
2007年7月23日-リニアテクノロジーは、容易に並列接続して熱発散が可能で、1本の抵抗で調整できる1.1A 3端子LDO「LT3080」の販売を開始しました。LT3080は、高さの低い(0.75mm)8ピン(3mm×3mm)DFNパッケージ、熱特性が改善された8ピンMSOPパッケージ、使いやすい3ピンSOT-223パッケージなど、熱特性が優れた様々な表面実装対応パッケージで供給されます。1,000個時の参考単価は、8ピンDFNが241円(税込み)から、8ピンMSOPが249円(同)から、3ピンSOT-223が232円(同)から、TO-220パワーパッケージが282円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
この新しいアーキテクチャのレギュレータは電流リファレンスを使用し、短いPCトレースをバラストとして複数のレギュレータ間で電流分担を可能にするので、ヒートシンクなしにすべて表面実装システムで複数アンプ・リニア・レギュレーションを実現できます。LT3080に用意された各パッケージをヒートシンクのない表面実装アプリケーションに使用した場合、1W~2Wの電力消費が可能です。また、TO-220パワーパッケージに収容し、ヒートシンクに実装して、より多くの電力を消費することが可能です。
LT3080は妥協のない高性能を実現します。1.2V~40Vの広い入力電圧が可能で、損失電圧は全負荷でわずか300mVです。出力電圧は0V~40Vの広範囲で調整可能で、調整済みの内蔵リファレンスは±1%の高精度を達成します。広い入力および出力電圧範囲、優れたラインおよびロード・レギュレーション、高いリップル除去比、少ない外付け部品数に加え、並列接続が可能なので、今日の複数レール・システムに最適です。
リニアテクノロジーの副社長でCTO(Chief Technology Officer)であるRobert Dobkinは、「LT3080レギュレータは、高周波シリアル・データリンクなどの高電流でノイズに敏感なアプリケーションにおいて、すべて表面実装のソリューションを使用できます。また、出力をゼロにできるので、システムの部品のパワーダウンを制御することが可能です。
LT3080はパス・トランジスタのコレクタが使用可能なので、熱拡散の選択肢がさらに広がります」とコメントしています。
■LT3080の特長:
・出力を並列接続できるため、より高い出力電流やPCBの熱拡散が可能
・低損失電圧:300mV
・低ノイズ:広帯域(100kHz)で40μVRMS
・安定化10μA電流源リファレンス
・1本の抵抗で出力電圧を設定
・調整可能な出力電圧範囲:0V~40V
・広い入力電圧範囲:1.2V~40V(VCONTROL(IN))
・出力電流:1.1A
・セラミック、アルミニウムまたはタンタル・コンデンサで安定
・電流制限
・熱制限
・高さの低い(3mm×3mm×0.75mm)8ピンDFNパッケージ
・熱特性が改善された8ピンMSOPパッケージ
・5ピンTO-220パッケージ
・使いやすい3ピンSOT-223パッケージ
注:VRMSのRMS,VCONTROL(IN)のCONTROL(IN)は下付。
*フォト:シングル抵抗、容易に並列接続可能な次世代1.1A LDO
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