NECエレクトロニクス中国、中国企業とケーブルテレビ受信用STBを共同開発
中国のセットトップボックスメーカーとの共同開発について
~ケーブルテレビ向けセットトップボックスをEMMAで開発することで合意~
NECエレクトロニクスの100%子会社であるNECエレクトロニクス中国(社長:竹山 裕彦、本社:北京市)はこのたび、中国の大手家電製造企業グループである長虹集団の関連会社で、セットトップボックス(以下、STB)を製造する四川長虹網絡科技有限責任公司(社長:■鵬(*正式表記は関連資料を参照)(Deng Peng)氏、本社:四川省綿陽市、以下、四川長虹ネットワークテクノロジー)とケーブルテレビ受信用STBを共同開発することで合意いたしました。
この合意に基づき両社は、四川長虹ネットワークテクノロジー内に共同開発センターを設立し、NECエレクトロニクスの画像処理用システムLSI「EMMA(TM)」をベースに、STB向けソリューションを共同開発いたします。
NECエレクトロニクス中国は今回の合意により、中国におけるSTB向け半導体事業をより強化させたいと考えており、共同開発の成功に向けて共同開発センターの活動を積極的にサポートしていく所存です。
NECエレクトロニクス中国は2005年7月、半導体の開発、生産および販売を行っていた首鋼日電電子有限公司の開発および販売部門と、半導体の開発会社であった北京NEC集成電路設計有限公司を統合した会社であります。設立同年、中国国内での輸入再販権を獲得し、現地生産品のマイコンをはじめ、日本で生産されたデジタル家電向け半導体などの販売を積極的に展開しております。その結果、2006年度の中国地域における売上は500億円に達しました。
特に、デジタル家電向け半導体の分野においては、衛星放送やケーブル放送受信向けSTB向けの事業が飛躍的に拡大し、同社の中核製品のひとつとなっております。同社は2006年4月、北京市に中国市場向けのソフトウェアの開発および技術サポートを行う「中国デジタルAVアプリケーションセンター」を設立し、デジタル家電向け半導体事業体制を強化する一方で、セット開発に必要なハードウェアとソフトウェアをユーザーへ一括提供するために中国の設計会社との協力体制を構築してまいりました。この結果、2007年7月に青島市にて開催された中国最大級の家電展示会「SINOCES 2007」においては、同社と中国の設計会社の共同開発の成果である衛星放送受信用STB向けソリューションを展示するまでに至っております。
このような中、同社は、さらなる事業拡大を図るためには、これまで行ってきた社内体制強化およびサードパーティーとの協力体制の強化に加え、ユーザーとの技術協力を直接行うことが不可欠と判断し、STBメーカー最大手である四川長虹ネットワークテクノロジーと共同開発をすることを決めたものです。
同社は、これらの施策を実行することで積極的な事業展開を図り、EMMA製品の売上を2010年度までに10億元(約170億円)と計画しております。
以 上
(備考)言及した製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。