日産自、欧州市場向け小型商用車の販売拡大方針を発表
日産自動車 欧州における小型商用車の販売拡大方針を発表
日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は23日、小型商用車(以下、LCV)分野におけるグローバルでの地位を確固たるものとするため、2010年までの欧州市場でのLCV販売を拡大していく方針を発表した。
LCV事業はお客さまのニーズに合った、より革新的なラインアップを強化し、キャブ・オーバー・エンジン構造を採用した小型トラックの提供を引き続き行っていく。また、販売ネットワーク強化をするため、小型トラック(LDT)の販売ネットワークが未整備な地域にボルボトラック等との提携によるLDT専用の販売ネットワークを拡大していく。
ボルボトラックとは、2006年に締結された販売ネットワーク協力関係の基本合意により、ドイツ、イギリス、北欧、東欧市場などのボルボトラックディーラーにおいて、「インタースター」、「キャブスター」、「アトレオン」の日産LCVモデルを販売している。
また、販売ネットワーク整備の一環として、個人・法人を含む全てのお客さまにLCVのプロフェッショナルによるサービスを、車の購入からアフターケアに至るまで受けていただくことを保障する、「バン・コンピテンシー・センター(VCC)」を日産の販売ネットワーク内に設立する。
今後の新型LCVモデルの市場投入は、欧州市場の拡大を視野に入れ、販売が好調なロシア市場、著しく成長している一部東欧市場、トルコ等にも市場参入していく計画である。
欧州日産の販売・マーケティング担当SVP、ブライアン・キャロリンは、「日産のLCV事業は、スペイン、イタリア、フランス、イギリス等の主要市場において長い歴史を築いてきており、大きな役割を果たしてきた。これらの市場及び未開拓のその他欧州市場において日産LCV事業のプレゼンス強化のため、競争力ある新商品の投入と共に、販売ネットワーク強化を推進していく」とコメントした。
2005年度から始まった日産バリューアッププランの4つのブレークスルーの1つとしてLCV事業が発表されて以来、同事業は2年間で目覚しい業績を納めてきた。2006年のグローバル販売実績は489,579台を記録し、売上高営業利益率を8%にするという目標を、計画に対し1年前倒しで達成している。この内、欧州市場でのLCV販売台数は48,778台となった。最も販売好調なパネルバン「プリマスター」は販売17,996台となった。小型トラック「キャブスター」は13,879台の販売実績を記録している。
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