横河電機、ミックスドシグナルスコープ「DL9700/DL9500」シリーズを発売
ミックスドシグナルスコープ 「DL9700/DL9500」シリーズ発売のお知らせ
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、2月に発売したミックスドシグナルスコープ「DL9710L」のラインアップとして、あらたに「DL9705L」、「DL9510L」、「DL9505L」の3機種を7月25日に発売しますので、お知らせします。
「DL9700/DL9500」は、近年需要が増大しているデジタル信号とアナログ信号が混在する(=ミックスドシグナル)デバイスや電子回路の同時多点観測を可能にするデジタルオシロスコープです。当社は、「DL9710L」のラインアップ拡充によりユーザの選択肢を広げ、波形測定器ビジネスの更なる拡大をめざします。
<今回発売する3機種の主たる仕様>
モデル名 デジタル入力 帯域 サンプリングレート
DL9710L(参考) (32ch) (1GHz) (5GS/s)
DL9705L 32ch 500MHz 5GS/s
DL9510L 16ch 1GHz 5GS/s
DL9505L 16ch 500MHz 5GS/s
■ 開発の背景
各種エレクトロニクス製品は年々高機能化・高性能化しており、完全デジタル化が進行しています。これらの製品に搭載するデバイスや電子回路では、アナログ信号入力をデジタル変換する、あるいは逆にアナログ信号をデジタル変換して出力する必要が生じます。
このため、デバイスや電子回路に混在するアナログ信号とデジタル信号の双方を同時に多点観測し、評価できる波形測定器の必要性が高まっています。
当社は、このようなニーズに応えるため、本年2月、ミックスドシグナルスコープ「DL9710L」を開発しました。「DL9710L」は、アナログ4chに加えてデジタル32チャネルの多点入力と、5GS/s(ギガサンプリング/秒)の高速サンプリング、広帯域1GHzを特長とし、幅広い用途に対応できます。
一方で、用途によっては、それほどの広帯域やロジック入力チャネル数を必要としない場合もあります。そこで、ユーザがそれぞれの用途に応じて最適な機種を選択できるよう、ラインアップを強化しました。
■ 新製品の特長
1.多チャネルのデジタル信号とアナログ信号の同時多点観測を実現
4チャネルのアナログ信号と32チャネルまたは16チャネルのデジタル信号を同時に観測することができます。アナログ信号とデジタル信号が混在するデバイスや電子回路の開発や評価作業の効率向上を実現します。
2.高速信号の確実な捕捉と検証が可能
5ギガサンプリング/秒の高いサンプリングレートで、高速な信号を細密に捕捉します。また、捕捉した信号をメモリに保存し、特別な設定をせずとも簡単に再表示させることができます。この機能により、異常信号が発生した際など、信号を個別に検証したり、チャネル間の相関関係を検証したりすることができます。
3.見やすい表示画面
独自開発の信号処理IC[ADSE(アドバンスド・データ・ストリーム・エンジン)]により、捕捉した信号を出現頻度に応じて画面に表示できます。頻度の高いものを太く、頻度の低いものを細く表示するので、ノイズやゆらぎなどの異常現象の発生頻度を、画面を見るだけで直感的に確認することが可能です。
【 主な対象ユーザ 】
・デジタルカメラや携帯音楽プレーヤなどのデジタル家電やAV機器のメーカ
・プリンタ・スキャナなどのPC周辺機器のメーカ
・自動車電装品メーカ
・半導体、電子デバイス関連メーカ など
【 用 途 】
・電子回路の設計、評価
・通信バスデータ評価およびトラブルシューティング
・マイクロプロセッサなどの制御信号観測と制御ファームウェアのデバッグ など
【 販売目標 】
<DL9710Lをあわせ4機種合計、全世界>
2007年度 1,000台 2008年度 1,500台
以 上