アステラス製薬、ドイツの開発拠点閉鎖など欧州事業の機能を再編
欧州事業の機能再編に関するお知らせ
アステラス製薬株式会社(社長:野木森雅郁、以下「アステラス製薬」)は、2007年8月1日開催の取締役会において、欧州における開発、販売および本社スタッフ機能の再編を決定しましたので、お知らせします。
アステラス製薬の欧州事業は、研究開発・生産・販売(含む輸出ビジネス)の各機能を有し、売上2,196億円(1,463百万ユーロ:2006年度実績)、従業員数3,300名(2007年3月末)と日本に次ぐ規模にあります。当社の中期経営計画においても、欧州は「継続的かつ安定的な収益基盤」と位置づけられており、生産体制の効率化の追求、要員の適正化を目指すことにしています。既に生産体制については、2007年1月1日付けで欧州の3生産工場を他社に譲渡しています。今回生産以外の機能についても再編を行なうことで、欧州事業のより一層の効率化と生産性の向上を図るもの
です。
今回決定された機能再編の概要は以下の通りです。
・現在オランダ(ライダードープ)とドイツ(ミュンヘン)2箇所にある開発拠点をオランダに集約し、ドイツの開発拠点を閉鎖する。
・厳しい医療費抑制策が実施されているドイツにおいて、収益性並びに効率性の向上を図るため、営業人員を削減する。
・現在英国・ドイツ・オランダに分散している本社スタッフ機能(学術、法務など)を英国とオランダの2箇所に統合する。
・この再編の結果、欧州での従業員は現在より200名強減少する見込み。
本件につきましては、2007年2月より現地において労使間の協議を進めてまいりましたが、このたび協議がまとまり、上記機能再編について労使間で合意しました。この合意内容はドイツ労働当局に届出を行い、当局からの同意が必要となります。再編作業は2007年度内に完了の予定です。
今回の機能再編により欧州拠点統廃合費用として全体で120億円程度の特別損失の計上が見込まれます。このうち54億円は既に2007年3月期決算において特別損失に計上済みであり、60億円強が2008年3月期の特別損失として計上される見込み(内第1四半期で1億円計上)です。
なお、2007年度に特別損失として計上を予定している60億円強は、本年5月15日に公表しました2007年度業績予想には含まれていませんが、今回業績予想の変更は行ないません。
以 上