STマイクロ、処理能力強化のNomadikモバイル・マルチメディア・プロセッサーを発表
STマイクロエレクトロニクスはより高速なARMコアにより処理能力を強化したNomadik(R)モバイル・マルチメディア・プロセッサの新製品を発表
STのNomadikファミリの新型プロセッサSTn8811は、STn8810分散型マルチメディア・プロセッサをベースに汎用アプリケーション向けの性能を強化
STマイクロエレクトロニクス( http://www.st-japan.co.jp/ 、NYSE:STM、以下ST)は、数多くの受賞歴のあるNomadik(R)(注1)モバイル・マルチメディア・アプリケーション・プロセッサ・ファミリの新製品を発表しました。これは、最初の製品であるSTn8810の成功を基盤として、ARM9コアの速度を50%近く高速化したものです。新製品STn8811に採用された、新しいコアはより高速な処理が可能になっており、スマートフォン、パーソナル・メディア・プレーヤ(PMP)およびパーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)におけるビデオ、音楽、および画像処理を同時に実行する汎用プログラムにおいて、素晴らしい性能を実現します。STn8810と共に、低コストで高性能なソリューションを価格競争の激しいマルチメディア製品向けに提供します。
STn8810の264MHzに対して、STn8811のARM926EJコアは393MHzで動作し、スマート・ビデオおよびオーディオ・アクセラレータを実現する革新的なNomadikアーキテクチャによってサポートされています。これらのアクセラレータは、CPU(central-processing unit)の作業負荷を軽減することにより製品のバッテリ動作時間を延長し、より多くの処理能力を汎用デバイス・アプリケーションとOSのサポートのために提供します。
STn8811は、省スペースな12×12mmのBGAパッケージで提供され、小型化とPCB配線の簡素化という制約条件の中で最適化されています。
STのアプリケーション・プロセッサ部門ジェネラル・マネージャであるJyrki Hannikainenは次のようにコメントしています。「STn8811は、すでにSTn8810によって提供されている充実したマルチメディア技術を拡張し、メーカー各社が確立済みのソフトウェアをベースにして、より複雑で強化されたアプリケーションを付加することを可能にします。革新的なNomadikアーキテクチャとマルチメディア・アクセラレータは、エネルギー要件が厳しいモバイル・プラットフォーム上で、今日の様々な動画像・音声情報処理やエンタテイメントを実現することに特化して設計されています。」
幅広い周辺デバイス・インタフェース(TVとカラーLCDの同時出力およびカメラ入力を含む)の一部として、STn8811にはハイスピード(12-Mbit/s)USB On-The-Go(OTG)ポート、およびマルチメディアカード(MMC)/SDカード・コントローラが集積化されています。オープン・プラットフォーム・アプローチで、Linux、Symbian、Windows MobileおよびWinCEの各オペレーティング・システムをサポートしています。
現在のNomadikマルチメディア・アプリケーション・プロセッサ・ファミリは、STn8810/STn8810S12(メモリ構成の違い)、STn8811、およびイメージング/グラフィック・プロセッサとレベル2キャッシュを追加したSTn8815で構成されています。STn8811は現在主要顧客向けにサンプル出荷中で、量産開始は2007年第3四半期の予定です。予想単価は約1万個購入時で約12.90ドルです。
本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2193m.html
(注1)Nomadikアーキテクチャは、2004年にMicroprocessor Report Analysts' Choice Award(その年の最優秀アプリケーションに与えられる賞)を受賞しました。
*NomadikはSTマイクロエレクトロニクスの登録商標です。
【STマイクロエレクトロニクスについて】
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2006年の売上は98.5億ドルで、純利益は7億8200万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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