ブラザー、ダンス動画視聴用PCアプリケーション(ベータ版)を無償提供
次世代デジタルコンテンツ配信システムの実証実験
ダンス動画視聴用PCアプリケーション(ベータ版*1)の無償提供を開始
ブラザー工業株式会社(社長:小池利和)は、ダンスの動画視聴が行えるサービス「D-Stream」として、PCアプリケーション(ベータ版)の無償提供を8月16日(木)より開始します。「D-Stream」の提供と運営を通し、「次世代デジタルコンテンツ配信システム」の実証実験を行います。今後、一般ユーザーにパソコンからご利用いただけるよう集客に注力し、多数のユーザーが同時視聴するピーク時でのシステム運用などを、実際の環境で実証します。
当社は、2005年12月に世界初のグリッド技術*2を応用した自律的なコンテンツ配信システム「オンデマンド配信システム」の開発について発表しておりますが、現在では、新たに「IPストリーミング放送*3システム」の技術開発にも成功しています。今回の実証実験を足がかりとして、「次世代デジタルコンテンツ配信システム」を、事業化へとさらに推し進めていきます。
【サービス概要】
● 名称
「D-Stream」
● ダウンロードサイトアドレス
http://www1.d-stream.tv
● サイト開設期間
2007年8月6日より約1年間
※ダウンロードは8月16日から可能です
● 内容
ウェブサイトに見立てたPCアプリケーションにより、多様なジャンルのダンス動画を無料で視聴することが可能です。
【使用技術】
今回のサービスでは、「次世代デジタルコンテンツ配信システム」の2つの技術である、「オンデマンド配信システム」と「IPストリーミング放送システム」を使用しています。
グリッド技術を応用したこれら2つの配信システムは、既存の配信システム(サーバークライアント方式*4)では困難を伴う“多数のユーザーへの大容量コンテンツの配信”を低コスト、かつ高セキュリティで行うことができる画期的な技術です。
ダンス動画の視聴が行える今回のアプリケーションでは、新たに開発した「IPストリーミング放送システム」を使い、放送局からの動画をトップページ上に24時間流し続けます。また、「オンデマンド配信システム」(2005年12月発表)によりお好みのコンテンツをユーザーが選んで視聴できる仕組みになっています。
【実証実験について】
今後登録会員を順次増やし、多数のユーザーが同時視聴するピーク時の視聴実験などを行うことで、開発した2つの配信システムによる運用が可能であることを実証します。
<イベントへの出展について>
今回の「次世代デジタルコンテンツ配信システム」を、2007年10月2日~10月6日に開催される、映像・情報・通信の国際展示会「CEATEC JAPAN 2007」(会場:幕張メッセ)に出展します。
*1〕ベータ版…正式な製品版と違い、ユーザーに試用してもらうことを目的としたアプリケーション。
〔*2〕グリッド技術…ネットワークを介して複数のコンピュータを結ぶことで仮想的に高性能コンピュータをつくり、利用者はそこから必要なだけ処理能力や記憶容量を取り出して使う技術。
〔*3〕IPストリーミング放送…インターネットを通じて、映像や音声を視聴者が受信しながら同時に再生を行う方式。
〔*4〕サーバークライアント方式…ユーザーからの要求を一括してサーバーで処理する方式。この方式では、多数のユーザーから一度に大容量コンテンツへのアクセス要求があった場合、遅延が発生し、時にはシステムがダウンするが、これらのトラブルを回避するためには配信サーバーの強化や回線の大容量化が常に求められ、大規模な設備投資が必要とされます。
* 以下は関連資料を参照して下さい。
■「D-Stream」の主な特長
■コンテンツ配信システムの二つの技術について(IPストリーミング放送システム)
■コンテンツ配信システムの二つの技術について(オンデマンド配信システム)
<お客様 お問い合わせ先>
ブラザー工業株式会社
ネットワークソリューションズ SBU
TEL : 052-824-2775
FAX : 052-824-2600