ディー・ディー・エス、次世代ドアロックセキュリティシステム開発に着手
次世代ドアロックセキュリティシステム開発に着手
~美和ロック株式会社、名古屋大学との産学協同体制を構築~
指紋認証などバイオメトリクスを始めとした様々なセキュリティソリューションへ事業領域の拡大を続けている株式会社ディー・ディー・エスは、このたび、美和ロック株式会社(所在地:東京都港区、代表者:代表取締役社長 和氣 英雄)、名古屋大学大学院 福田研究室との産学協同体制で、「次世代ドアロックセキュリティシステム」の開発に着手することといたしました。
1.開発の背景
社会不安の増大や生活格差の拡大などを背景に、凶悪犯罪(殺人・強盗・放火・強姦)の発生件数は1990年を底に増加傾向が続いております。
また一方で、犯罪形態の多様化も進んでいることから、旧来型のセキュリティシステムの限界も指摘されており、一般家庭および企業ともに、より高度なセキュリティシステムに対する需要は益々増大しております。
こうした状況に対し、指紋認証システムで国内トップの当社では、安全大国:日本の復活に貢献すべく、ロック(鍵)のリーディングカンパニー「美和ロック株式会社」、空間知能化・ロボット技術の研究で世界の最先端にある「名古屋大学大学院 福田研究室」と共同で、最新のテクノロジーを導入した、次世代のドアロックセキュリティシステム開発を目指すことといたしました。
2.協同開発者のプロフィール
美和ロック株式会社
代表取締役社長:和氣 英雄
創立:昭和20年5月5日
本社所在地:東京都港区芝3丁目1番12号
資本金:6億1,000万円
従業員数:1,562名
事業内容:建築用錠前、工業製品用錠前、ドアクローザ、セキュリティシステムなどの設計・製造・販売・リフォーム施工・メンテナンス等、サイン事業
「社長挨拶:代表取締役社長 和氣英雄」
美和ロックは、安全と安心を提供し、快適な暮らしがおくれる様、社会貢献してまいります。
当社は創業以来、独創的な開発と先進的な技術で、社会のニーズにお応えしてまいりました。今日、高度な技術に基く半世紀に及ぶ錠前開発ノウハウと、徹底した品質管理にて生産される当社製品の信頼性をご評価頂き、日本全国で幅広くご採用を頂いております。
これからも、常に新しい技術の開発に傾注し、市場のニーズを先取りし、「高品質な製品をお客様にお届けすることで、安全と安心を提供し、快適な暮らしがおくれるよう社会貢献する」という企業理念を基に、スピーディな商品開発に努めてまいります。
特に、技術革新の著しい昨今において、IT技術、バイオメトリクス技術も積極的に取り入れ、安全と安心に加え利便性も考慮し、総合的なセキュリティシステムをご提案し続けてまいります。
当社製品は現在、世界約50カ国にてご愛用頂いておりますが、グローバルな視野にて商品開発を行い、品質第一主義を貫き、世界一のロックメーカーを目指してまいります。
<名古屋大学大学院 福田研究室>
福田敏男 名古屋大学教授は、世界的に著名なロボット研究の第一人者であります。福田教授は、「ロボット技術の進展と展望」の中で、ロボット技術について以下のように述べております。
「研究的には、どこにでもあるユビキタスコンピュータとともに、われわれの日常生活でいつでも使えるユビキタスロボットの研究が進んでいる。ロボットというと、すぐに、人間、動物型のロボットを思い浮かべるきらいあるが,インテリジェント環境なども現在インテリジェントホームとしてロボットの研究範囲であって,有望なものである。ロボットの定義は各人各様であるが、ここでは、ロボットは“自らのセンサリー機能により環境と相互作用をして、その環境情報により状況を判断し自らの行動を計画,立案し,動作する機械システム”と定義しておく。」
「21世紀のロボットは、現在の生物模倣の形のロボットからさらに進化して、単なる形態模倣から、機能へとさらに変わってくる。ロボットがさらに情報結合により高度ネットワーク化され、『空間そのものがロボット』であり、人間との協調、自立性がより高度なものになってくる。ロボットは、他のシステムへの高度な知的インターフェイスとなり、キーボードレスの、日常会話によるコミュニケーションによる通信がさかんになる。」
「空間そのものがロボット」とは、空間知能化(インテリジェント・スペース)という概念として知られています。インテリジェント・スペースは、環境に多数のセンサを埋め込むことによって知能化された空間のことで、センサが捉えた各種情報はネットワーク化されたコンピュータを通じ、人間に適切なサービスとして提供されます。
この空間知能化において、「名古屋大学大学院 福田研究室」は世界的にも最先端の研究を進めております。
<産学連携戦略について>
弊社の主力製品「指紋認証システム」に代表されるように、技術からニーズを見通し、またニーズから技術を発見する「先端技術の目利き能力」は弊社の大きな中核能力であります。
技術の高度化、多様化、重層化が益々進展する現代において、単一の要素技術だけではモノづくりは難しく、また顧客のニーズを満たす実現技術を見つけ出すのは難しくなっております。
こうした環境下、弊社はこれからも今回のケースのような「産学連携」によって様々な大学が保有する最新の要素技術を見つけ出し、弊社独自の製品化技術によって具体的な事業(製品、サービス)に移転させていくことで、さらに競争力を高めてまいります。
<今後の展開>
昨年、当社指紋認証ユニットは、市場調査レポート「2006 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」(株式会社富士キメラ総研)において、指紋認証製品における国内シェア第1位であるとの報告をいただきました。
こうした当社製品の優位性を活かし、今回にように他社との連携・提携を積極的に展開してまいります。また、「指紋認証」に限定することなく、あらゆるセキュリティ・ソリューション分野にも活動範囲を拡大し、リーディングカンパニーを目指してまいります。
なお、今期の業績に与える影響は、現状では未定であり、今後明らかになり次第、随時発表してまいります。
【株式会社ディー・ディー・エスについて】
DDSは、指紋認証をはじめとする生体認証テクノロジーのリーディングカンパニーとして、確かなセキュリティシステムへの社会的ニーズに応え、設立以来、産学連携による技術移転を積極的に推進し、先進技術と市場ニーズを結ぶビジネスモデルの構築に注力してまいりました。
現在、当社が特に力を注いでいるのは、ユビキタス社会における次の5つの分野です。
(1)指紋認証をはじめとするセキュリティ
(2)通信カラオケ機器などのアミューズメント
(3)携帯電話などのモバイル
(4)自動車の情報化を担うITS
(5)情報技術の集大成としてのロボット
大学など研究機関からの技術移転を実現し、眠っている技術シーズと市場ニーズを結びつけるビジョンをもとに、誰でもいつでもどこでも高品位なデジタルコミュニケーションが可能なユビキタス社会の実現に向けて、大きな付加価値を創造してまいります。
以上