不二家、平成22年3月期までの中期経営計画を策定
(株)不二家(連結)
中期経営計画(平成20年3月期~平成22年3月期)
“平成22年3月期の黒字確保”
経営ビジョン
「団欒の場で家族をつなぐ、良質な菓子を提供する会社になります」
~すべてを、「おかあさんの気持ち」で~
【本中期計画の目指すもの】
1. 2010年に創業100周年を迎えるにあたり、不二家の総合力を発揮し、消費者・株主・従業員を始めとするステークホーダーの期待に応える企業となる。その結果、平成22年3月期には、連結黒字化を実現する。
2. 経営ビジョンに沿った魅力ある商品・サービスを提供する
◎ 現在の基幹事業(洋菓子・レストラン・菓子・食品)を充実強化する
◎ 多様化する消費者のニーズに対応して新たな商品・業態を開発し展開する
(種まきと収穫の絶え間ないサイクルの実現)
3. メーカー力を高め、社員の意識改革をすすめる
人材・技術(生産技術・生産管理システム・商品技術)・設備・営業インフラを再構築し、強い不二家になる。併せて社員の意識を改革して前例にとらわれず自由に発想し、迅速に行動する集団を作り、風通しの良い企業風土を創る。
【本計画のスタートにあたって】
1.新経営体制の特質
本中期計画以降、不二家の経営には山崎製パンの人材・経営ノウハウが加わる。
両社の特長と強みの相乗効果を最大限に発揮する事業運営を進める。
社員やFC店の間で、『不二家と山崎製パンの長所が融合して、ひとつの不二家が生まれつつある』という認識が急速に広がりつつあるなど、既に目に見える形で変化が始まっている。
2.信頼回復の推進
本年初めの一連の問題により、当社の社会的信頼は大きく揺らぎ現在もその影響を脱していない。信頼回復の基本は良質で安心・安全な商品・サービスの提供を通じた地道な日々の努力であるが、透明性の高い経営を進める観点から企業統治システムの構築とその開示を推進する。
【基本戦略】
…不二家と山崎製パン(株)との相乗効果経営…
<基幹事業の強化及び事業領域の拡大>
(1) 既存領域(基幹3事業+関連事業)
基幹3事業の改革・強化
洋菓子事業:事業戦略の転換による収益体制の確立
菓子事業:本計画期間中の収益源として、より強固な収益基盤を確立
食品事業:強みを活かしたブランド・領域に集中
関連グループ企業の拡大発展と経営体質強化
関連会社政策 1.グループ企業に対しての支援体制強化
2.不二家グループの総合力発揮
3.平成22 年度3 月期全連結会社黒字化達成
不二家フードサービス・ダロワイヨジャポン・不二家乳業・BRサーティワンアイスクリーム・他
(2) 新領域(着実な種まきの実施、早期の収穫を目指す)
バンダイナムコグループ等との取組み
キャラクタービジネス展開
通販ビジネスの積極展開
<事業インフラの構築と組織構造の再設計>
(1) 人材育成・開発…山崎製パン(株)と不二家の協働経営による人材育成
(2) 生産管理システムの再構築による経営管理の強化
(3) 営業インフラの整備…すべての事業で営業システムを再構築
(4) 業務責任体制の明確化(現場重視・委員会運営の推進)
<経営の透明性確保と社会的責任の遂行>
(1) 内部統制推進・強化と外部との対話
(2) 全社品質保証体制の管理充実による安全・安心の追求
* 以下、詳細は関連資料を参照して下さい。