リニアテクノロジー、低消費電力16/14/12ビット・バッファなし電圧出力DACファミリを販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC2641/2642」を販売開始
高精度DC仕様と1μsのセトリング時間を特長とする低消費電力16/14/12ビット・バッファなし電圧出力DACファミリ
2007年8月20日 - リニアテクノロジーは、低消費電力、高精度16/14/12ビット・バッファなし電圧出力デジタル・アナログ・コンバータ(DAC)「LTC2641」と「LTC2642」の販売を開始しました。ユニポーラのLTC2641とバイポーラのLTC2642のいずれにも16ビット、14ビット、12ビットのピン互換バージョンがあります。LTC2641は小型3mm×3mm DFN-8およびMSOP-8パッケージで供給され、LTC2642は3mm×3mm DFN-10およびMSOP-10パッケージで供給されます。LTC2642とLTC2641はすべてソフトウェア互換で、異なる分解能のバイポーラまたはユニポーラ出力間で容易に移行できるので、性能/コストを最適化することができます。
LTC2642-12とLTC2641-12の1,000個時の参考単価は372円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
ユニポーラのLTC2641とバイポーラのLTC2642はいずれも消費電流がわずか120μAで、わずか1μsでフルスケール・ステップに対して0.5LSB以内にセトリングします。これらの電圧出力DACは0.5nV・sのグリッチ・インパルスを特長としますが、これは波形生成などのACアプリケーションにとって重要です。低グリッチにより、DACのコード変化に伴って発生する過渡電圧を低減します。高速セトリングと低グリッチによって高調波歪みを低減するので、より高周波で低ノイズの出力波形を生成することができます。
また、LTC2641-16とLTC2642-16は、16ビットの単調性分解能、±2LSB(最大)のINL、±2LSB(最大)のユニポーラ・オフセット誤差、±5LSB(最大)の利得誤差などの高精度DC仕様を実現します。さらに、これらのDACは-40℃~+85℃のインダストリアル温度範囲で0.1ppm/℃という極めて低いドリフトを実現します。LTC2641/LTC2642は、その低オフセットおよび低ドリフト仕様により、高精度のDCポジショニング・システム、利得およびオフセット調整アプリケーション、自動テスト装置、データ収集システムで使用可能です。
バイポーラ動作向けのLTC2642は、LT1678などの高精度外付けアンプと共に使用できるように整合されたスケーリング抵抗を内蔵し、±5Vの出力振幅を生成します。 これらのDACは2.7V~5.5Vの電源電圧で動作し、起動時にLTC2642をミッドスケール、LTC2641をゼロスケールにリセットするパワーオン・リセット回路を特長としています。これらのDACは最大50MHzのクロックレートで3線SPI/QSPI/Microwire互換シリアル・インターフェイスを介して通信を行い、オプトカプラに直接インターフェイスできるので、絶縁が必要なアプリケーションに対応できます。
LTC2641/LTC2642の特長
・16ビット構成時のINL誤差(最大):全温度範囲で±2LSB
・低いグリッチ・インパルス:0.5nV・s
・高速セトリング:1μs
・低消費電流:120μA
・全温度範囲で単調性を保証
・2.7V~5.5Vの単一電源動作
・60kΩの負荷を直接ドライブするバッファなし電圧出力
・50MHzのSPI/QSPI/MICROWIRE互換シリアル・インターフェイス
・パワーオン・リセットによってDAC出力をゼロスケール(LTC2641)またはミッドスケール(LTC2642)にクリア
・シュミット・トリガ入力により、オプトカプラへの直接インターフェイスが可能
・非同期#CLRピン
・8ピンMSOPおよび3mm×3mm DFNパッケージ(LTC2641)
・10ピンMSOPおよび3mm×3mm DFNパッケージ(LTC2642)
注: VOUTのOUTは下付き
◆お問合せ先:
リニアテクノロジー(株)
TEL 03-5226-7291 (代表)
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