忍者ブログ

ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

2024'09.22.Sun
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2007'12.21.Fri

矢野経済研究所、ブルーレーザー市場の調査結果を発表

拡大するブルーレーザ市場2007


◆調査要綱
 ・矢野経済研究所では次の調査要綱にてブルーレーザ市場の調査を行った。

1.調査対象製品:青色及び青紫色レーザ(He-Cdレーザ、空冷Arイオンレーザ、半導体レーザ、波長変換レーザ)
2.調査対象先:レーザメーカ、及び商社(延べ29社)
3.調査期間:2007年1月~2007年6月
4.調査方法:上記各社への直接面接取材を基本とし、電話、e-mailによるヒアリング取材、各種文献調査を併用。


◆調査結果サマリー
★ブルーレーザの市場規模は2006年度で225億円。2007年度には280億円規模に。
 計測・検査関連市場でガスレーザから半導体・固体レーザへの置き換えが進む。また、次世代DVD向けピックアップ用光源としての半導体レーザ(405nm)の需要が2006年度以降立ち上がりつつある。

★次世代DVD向け光ピックアップ光源、リアプロジェクションTV、プロジェクタなどディスプレイ用光源として需要が拡大する見込み。
 規格が分かれている次世代DVDであるが、青色レーザの需要は今後5年程度で現行のCD/DVDで使用されている赤色レーザに相当する市場規模になると予測。ディスプレイ向け青色レーザも1-2年後には実用化、製品化が予測され、新たな需要先として期待されている。

★2008年度には431億円、2011年度には624億円に。
 次世代DVD向け、ディスプレイ向け青色レーザが市場を牽引する形となり、2008年度には431億円、2011年度には624億円の市場規模になると予測。青色レーザは半導体レーザ及びSHG固体レーザが市場の主力になると予想される。


◆資料体裁
資料名:「拡大するブルーレーザ市場2007」
発刊日:2007年7月20日
体裁 :A4判:144頁
定価 :126,000円(本体価格120,000円消費税6,000円)

株式会社矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越孝
設立 :1958年3月年間レポート発刊:約250タイトル
URL : http://www.yano.co.jp/


【調査内容の解説】
1.調査背景
 本調査は、青色レーザの市場動向、技術動向及び製品化の状況、青色レーザの適用分野の動向等をまとめたものである。
 ここでいう青色レーザとは、かなり幅広く定義し、波長400nm帯、すなわち405~488nm近辺までのレーザを対象とする。従って、“青色”と一口にいっても、色としては青紫から青緑に近い範囲を対象としている。
 このような波長をもつ可視域のレーザとしては、従来からArイオンやHe-Cdレーザが良く知られているが、1990年代から青色の半導体レーザ(LD)が開発・製品化され、またLDやバルクの固体発振媒体(Nd:YAG等)を基本波とする第2高調波(SHG)の青色固体レーザも性能が向上し、徐々に市場を獲得しつつある状況である。
 直接発振の405nmLDは、次世代DVD用の光源として、ここ1~2年でほぼ満足する性能となり、各メーカが次々と量産を開始している状況である。一方、従来からあるArイオン等のガスレーザは、すでに一定の市場を形成しており、またSHG固体レーザに関しては、ガスレーザからの置換え需要(バイオ関連等)や、今後の市場拡大が期待される表示装置(レーザディスプレイ)の光源としての需要がある。
 このような状況から、本レポートでは、この青色レーザについて、現状の市場規模、需要動向、レーザ別の需要動向や技術動向、市場参入メーカ、将来の市場規模予測をまとめている。

2.青色レーザ市場動向概要
 現在市販されている青色のガスレーザには、波長441.6nmのHe-Cdレーザ、同488nmのArイオンレーザがある。これらのガスレーザは、ビーム品質が良く、出力及び波長の安定性に優れている等の特長があることから、試験研究分野や各産業分野で一定の需要は確保されている。しかし、全体の傾向としては、チューブ交換が不要かつ装置サイズも小さく、長寿命の半導体レーザや固体レーザに置換わりつつあるといえる。

 He-Cdレーザの用途としては、計測・検査関連が主体であるが、具体的には、レーザ顕微鏡等のバイオ関連の計測、欠陥検査、微粒子計測、精密位置合わせ、ラマン分光等となっている。さらに、プリント基板の検査、光造形や光ディスク(CD)のマスタリングにも使われている。また、Arイオンレーザの用途は、7~8割がバイオ関連と考えられる。具体的には、レーザ共焦点顕微鏡、フローサイトメータ・セルソータ等である。最も需要の多いのはレーザ顕微鏡で、バイオ関連需要の半分以上を占めていると思われる。その他、半導体検査関連、光造形、印刷等での需要がある。

 これらの青色ガスレーザは、すでに獲得しているユーザからのチューブ取替需要は安定しているものの、新規需要としては、半導体・固体レーザで間に合う分野ではそれらを選択するユーザが増えると思われ、今後の市場の伸びはそれほど期待できないであろう。

 次に、半導体レーザ(LD)であるが、これは近年波長405nmの直接出力LDが開発・実用化され、特に次世代DVDピックアップ用の光源としての市場が2006年頃から立ち上がってきたといえる。2007年以降は各メーカとも本格的な量産体制に入るものと思われ、一層の市場拡大が期待されている。なお、405nmLDのその他の市場として、計測・検査関連等があるが、今のところ市場規模は小さい。

 青色レーザには、ガスレーザやGaN系LDによる直接発生方式のレーザに加えて、赤外レーザを基本波とする第2高調波変換(SHG:Second Harmonic Generation)によるレーザがある。直接発生方式は、コスト、構造、大きさの観点から望ましいものであるが、SHG方式についても波長の選択性、高出力化に対する柔軟性等の面から多く採用されている。

 青色SHGレーザの用途から見ると、写真のプリント処理を行うミニラボ機向けが大きな割合を占めている。しかし、ミニラボの市場はすでに飽和状態にあることから、今後それほど大きな伸びは期待できず、このレーザを製品化しているメーカでも他の用途への転用を模索しているものと思われる。

 ミニラボ用以外の多用途の青色レーザは徐々に拡大傾向にあって、ここ2~3 年である程度の市場を形成したものと思われる。計測・分析分野でのAr イオンレーザやHe-Cdレーザ等のガスレーザからの置換え用途として、976nmLDを用いた488nm SHGレーザが徐々に市場を獲得しつつあり、今後の需要の伸びが期待できる。

 また、レーザディスプレイ等表示装置の分野では、青色光源として直接発生のGaN系青色LDでは大きな出力が得られにくいことから、面発光LDやOPS(Optically PumpedSemiconductor laser)等によるSHGレーザが開発・製品化されている。レーザを光源として用いることにより、高輝度で鮮明な画像を得ることができる。

 具体的な応用製品としては、リアプロジェクションTVや携帯電話機に搭載できるような小型のマイクロプロジェクタが想定されており、これらの機器はここ1~2年の間に実用化され、製品化されることが期待されている。従って、これら表示装置の光源に使われる青色レーザの需要も、応用機器の展開状況によっては、非常に大きく伸びるものと思われる。


※表・グラフは関連資料をご参照下さい。

PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
trackback
この記事のトラックバックURL:
[17350] [17349] [17348] [17347] [17346] [17345] [17344] [17343] [17342] [17341] [17340
«  BackHOME : Next »
広告
ブログ内検索
カウンター

忍者ブログ[PR]