凸版印刷とスミテックス、リネン/ユニフォーム製品用のICタグを開発
高い耐久性と金属探知機非反応を特長とするリネン/ユニフォーム製品用ICタグを開発
~リネン/ユニフォームの業務用洗濯管理をICタグで効率化~
株式会社スミテックス・インターナショナル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:長尾 孝彦、以下 スミテックス)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹、以下 凸版印刷)は、リネン/ユニフォーム製品用のICタグを開発しました。
本製品は、リネン/ユニフォームに取り付けた状態で業務用洗濯が可能で、金属探知機・検針機に反応しにくい、などの性能を備えたコイン状のICタグです。凸版印刷が製造し、スミテックスが販売を担当します。このたび開発されたICタグは、リネン/ユニフォーム製品の業務用洗濯で活用することにより、商品管理の徹底や、業務効率の大幅な改善が期待されることから、今後、両社は共同で関連企業に導入を提案していきます。
<左:ユニフォーム装着のイメージ、右:リネン/ユニフォーム用ICタグ>
※製品画像は添付資料を参照
<開発の背景>
・リネン/ユニフォーム製品は業務用洗濯時に製品の取り違えが発生したり、洗濯サイクル数(洗濯回数)の管理が困難であるなど、製品管理上の課題がありました。
・業務用洗濯工場ではリネン/ユニフォームの洗濯時に行う入出荷管理や在庫管理業務が煩雑であり、管理精度にも課題がありました。
・リネン/ユニフォーム製品にICタグを取り付けて管理することにより、これらの課題解決が期待されていましたが、業務用洗濯の厳しい条件下で使用できるICタグとして最適な製品がなく、ICタグ導入が進んでいませんでした。
・これらの課題を解決するために、凸版印刷がこれまで培ったICタグ製造技術を用いてスミテックスと共同で本製品を開発しました。
<本製品の特長>
1.業務用洗濯の厳しい条件下での耐久性を持つこと。
1)乾燥やアイロンなど高温環境でも使用可能な耐熱性
2)脱水やプレス工程に耐えられる耐圧性
3)洗濯時の耐水性
4)アルカリ性洗剤や各種助剤および、ドライクリーニング溶剤に対応した耐薬品性
(※下記の実ラインテストを実施)
・平面プレス 200回クリア(約170℃ 約9秒)
・立体プレス 200回クリア(約170℃ 約15秒)
・チェストロール、カレンダーロール 200回クリア(約180℃)
2.金属探知機、検針機に反応しにくい構造(特許出願中)
3.リネン/ユニフォーム製品への取り付けに最適なコイン形状
4.国際規格であるISO15693に準拠しており、各社の読取機器に対応可能
<導入効果>
リネン/ユニフォーム製品への取り付けにより下記の効果が期待できます。
1.商品管理
1)リネン/ユニフォーム製品の取り違え防止(業務用洗濯工場の仕分けミス防止)
2)リネン/ユニフォーム製品の洗濯サイクル管理の徹底
(サイクルオーバー(品質不良)の防止と適正使用回数前廃棄の防止)による品質管理
2.業務の効率化・精度向上
1)入出荷作業の効率化(テスト運用では作業時間が従来比約1/3に時間短縮)、管理精度の向上
2)リアルタイムでの工程管理
3)効率的な生産(業務用洗濯)が可能
4)在庫管理の効率化と精度向上により、効率的な発注が可能
3.セキュリティ
ユニフォームにおけるセキュリティ管理での利用が可能
(偽造防止、貸出管理など)
<今後の予定>
・販売開始 2007年10月
・販売計画 初年度 200万個 関連受注も含め約10億円の売上を目指します。
※なお本製品は、2007年9月12日から14日に開催される「第9回自動認識総合展」(主催:社団法人日本自動認識システム協会 場所:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブースにて展示する予定です。
以 上