タキイ種苗、べと病に強いハクサイの新品種「晴黄85」と「晴黄90」を発表
べと病に耐病性で、生理障害に強いハクサイ「晴黄(はれぎ)85」「晴黄(はれぎ)90」
新発売のご案内
タキイ種苗株式会社(本社 京都市 社長 瀧井傳一)では、ハクサイの新品種『晴黄85』『晴黄90』を発表しました。
近年、気象条件が年によって大きく変動し「地球温暖化」の影響もあって野菜の栽培が不安定になっています。このような状況の中、安定した栽培をするためには環境変化への対応性や耐病性が重要になります。現在、黄芯系ハクサイの主力品種でシェアの高い弊社の「黄ごころ85」「黄ごころ90」を改良し、特に各産地で問題になっている“べと病”(※)に対して強い耐病性がある品種が育成されました。さらに肥大性、耐寒性があり生理障害の発生が少ない性質を持っており、産地で注目を集める品種になると考えられます。品質、食味の点でも各地の試験栽培で高い評価を受けております。
『晴黄85』の主な特長として
●べと病に耐病性で、生理障害の発生が少ない中生種(85日タイプ)
・ハクサイの重要病害である“べと病”に耐病性をもつ
・石灰欠乏症(縁腐れ、芯腐れ)(※)などの、生理障害の発生が少ない
・低温結球性(※)と耐寒性にすぐれるため、播種期の幅が広く安定した栽培が可能
・球内色は鮮黄色で葉質が柔らかく、甘み・うまみに富み、食味がよい
『晴黄90』の主な特長として
●べと病に耐病性で耐寒性と晩抽性にすぐれる冬どり中晩生種(90日タイプ)
・ハクサイの重要病害である“べと病”に耐病性をもつ
・石灰欠乏症(縁腐れ、芯腐れ)などの、生理障害の発生が少ない
・耐寒性にすぐれ、球色が極濃緑色のため、厳寒期でも色あせが少ない
・抽苔性が安定しており、球内の芯の伸びが遅いため、在圃性にすぐれる
※べと病…ハクサイの重要病害で、被害の大きい病害。気温20℃くらいで多湿の時に発生しやすい。葉に淡褐色の斑紋をつくったり、ハクサイの葉柄中肋部(葉の白い部分)に、黒い墨を流したような病班がでる。
※石灰欠乏症…石灰(カルシウム)の不足、乾燥や拮抗作用により石灰吸収が妨げられた時に発生する。ハクサイの症状として縁腐れ、芯腐れがある。
※低温結球性…ある程度の低温であっても、結球して玉になる性質
※抽苔・晩抽性…気温や日長などにより花茎が伸びだすこと。とう立ちともいう。晩抽性は抽苔が遅い性質のこと。
<播種適期表>
※ 関連資料参照
※品種名・量目・希望小売価格(税込み)は関連資料をご参照下さい。