STマイクロ、Garmin社向けのTeseo GPSエンジンを量産開始
STマイクロエレクトロニクスは、Garmin社が同社の新型GPSチップセットを採用したことを発表
自動車向け半導体の分野で世界トップクラスのSTマイクロエレクトロニクス( http://www.st-japan.co.jp/ 、NYSE:STM、以下ST)は、Garmin社のポータブル・ナビゲーション・デバイス(PND)およびハンドヘルドGPSレシーバ向けに設計されたTeseo GPSエンジンの量産を開始したと発表しました。
STのカー・ラジオおよびマルチメディア事業部ジェネラル・マネージャのDomenico Rossiは次のようにコメントしています。「当社の最先端GPSテクノロジーが、Garmin社のポータブルおよびハンドヘルド・デバイスの新シリーズ向けとして採用されたことを発表できて嬉しく思います。STはこの市場において、確固たるシリコン・テクノロジー、車載市場における経験、および主要ナビゲーション・メーカー各社との協業によって育成されたノウハウをベースとする、高性能でコスト効率に優れたGPSソリューションを提供できる数少ないプレーヤの1つです。」
STのTeseoプラットフォームは、信頼性とコスト効率を、性能の強化および機能の拡張で実現させたターンキー・ソリューションです。
アンテナが内蔵型されているPNDにとって、自動車のフロント・ウィンドウは「シールド効果」によって衛星の見通し率を一層低下させるため、優れた追尾感度が極めて重要になります。STの最新GPSソリューションの統合によって、衛星の見通し率が悪い条件下における追尾性を改善するとともに、GPS信号の捕捉時間を短縮させます。
TeseoのTTFF(Time To First Fix)値、すなわちGPSレシーバが衛星を見つけるのにかかる時間は、業界最速クラスです。スイッチ・オフの間に失われた、捕捉時刻、衛星の位置、および速度に関するデータ(エフェメリス)を取得する「ウォーム・スタート」は、34秒未満で完了します。
STの新型GPSチップセットは、WAAS(Wide Area Augmentation System)やEGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)など、精度や信頼性向上を実現する衛星ベースの位置精度補強システムをサポートしています。
TeseoのGPS精度を確率誤差円(ある位置がその円内に存在する確率が50%であるような円の半径)で表すと、わずか2mになります。また、Teseoデバイスは、GPSを補う形で近く登場するヨーロッパのナビゲーション・システムGalileoにも、準拠させることが可能です。
Teseoソリューションには、Flashメモリを内蔵した高感度シングル・チップ・ベースバンド(STA2058)とRFフロント・エンド(STA5620)が集積化されており、充実したソフトウェア・ライブラリが用意されています。この製品は、シングル・パッケージ形態(STA8058)とデュアル・チップ製品の形で提供されます。現在STの設計者は、Teseo GPSエンジンとGPSナビゲーション処理用のARM9コアを集積化したシステム・オン・チップ・ソリューションの開発に取り組んでいます。
Flashメモリの内蔵によって、機器メーカー各社がGPSソフトウェア全体をロードできるようになっています。TESEO GPSベースバンドICには、CAN 2.0 Bアクティブ・インタフェース、4チャネル12bit A/D、I2C、UART、SPI、GPIO、USBなど、豊富な周辺インタフェースが集積化されています。
STのTeseoプラットフォームは、PNDとハンドヘルドGPSレシーバ、車載ナビゲーション、テレマティクス、ETCなど、幅広いアプリケーションに対応します。
本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2194a.html
【STマイクロエレクトロニクスについて】
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2006年の売上は98.5億ドルで、純利益は7億8200万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
◆お客様お問い合わせ先
〒108-6018 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟18階
STマイクロエレクトロニクス(株) Automotiveグループ Automotive製品部
TEL:03-5783-8260 FAX:03-5783-8216
(※ 参考画像、英文リリースは関連資料を参照してください。)