2003年11月27日付
日本テレロジック社、UML(tm)2.0で要件駆動型開発を実現する
要件管理ツールDOORS(r)/Analyst(tm)の出荷開始
~UML2.0ベースの開発ツールTAU(r)の機能強化版を同時発表~
アドバンストシステムおよびソフトウェア開発ソリューションのリーディング・グ
ローバルプロバイダーTelelogic社(ストックホルム取引所:TLOG)の日本法人であ
る日本テレロジック株式会社(本社:東京都港区芝大門2-8-13 サクセス芝大門ビル
5F、代表取締役社長:粟倉 豊)は、本日、業界をリードする要件管理ツールである
Telelogic DOORS内で作動する新しいモデリングツールDOORS/Analyst(tm)日本語版の
販売を開始すると発表した。同時に、最も業界から信頼を得ており、業界初のUML2.0
ベースの開発ツールである、TAU\Architect(tm)およびTAU/Developer(tm)のバージョ
ン2.2を発表した。
ソフトウェアの開発は、ますます複雑化しており、モデル駆動型アーキテクチャ
(MDA(r))手法や要件駆動型開発への関心が高まりつつある。DOORS/Analystの要件
仕様をビジュアル化する機能は、システムおよびソフトウェア開発企業における、
MDAや要件駆動型開発の導入を容易にし、そのメリットを享受できるようサポートし
ている。
Telelogic社のCEOであるアンダース・リードベック(Anders Lidbeck)は、「要件駆
動型開発プロセスは、プロジェクトを成功に導くための唯一の手法であることに、多
くの企業は気付き始めています。DOORS/Analystと、TAU Generation2.2.2との統合
は、ビジュアル言語の標準であるUML2.0仕様をベースした要件駆動型の開発を可能に
します」と述べている。
DOORS/Analystは、要件管理市場のシェアリーダであるTelelogic DOORSの機能拡張版
であり、エンジニアおよびシステムアナリストに、UML2.0のグラフィカルな図を使用
してDOORSのデータベース内で要件をビジュアル化することを可能にする。要件管理
ツール内でビジュアルモデルの使用ができる機能を提供しているのはDOORS/Analyst
が業界初で、文書形式の要件と比較して、理解の向上、コミュニケーションの簡素
化、および設計プロセスの促進をもたらす。
TAU/ArchitectおよびTAU/Developerのバージョン2.2は、UML2.0をベースとしたモデ
ル駆動型アーキテクチャ(MDA)手法によって、開発チーム全体をサポートする。
2003年6月に、UMLやその他のコンピュータ業界の仕様を管理する団体であるOMG(tm)
(Object Management Group(tm))の分析・設計タスクフォースが、UML2.0スーパー
ストラクチャの採用を推奨する投票を行い、ソフトウェアモデリング表記のアップグ
レードに関する定義が完成した。
TAU/Architectを使用すると、システムエンジニアは、より効果的に大規模で複雑な
システム設計のモデリングができるようになる。また、TAU/Developerにより、ソフ
トウェア開発者は、TAU/Developer内やTAU/Architectからインポートされた、検証済
モデルをベースとする、リアルタイムのアプリケーションの、高品質なコードの自動
生成が可能になる。
DOORS/Analyst、TAU/Architect 2.2、およびTAU/Developer 2.2との統合により、開
発チームが共通のビジュアル言語(UML2.0)で作業し、要件の把握から、システム設
計、および開発まで全工程のモデルを共有することが、業界で初めて可能となる。こ
の統合は、DOORS内にある文書形式の要件から、DOORS/Analystの要件のビジュアル
化、TAU/Architectのシステム・アーキテクチャ・モデルの作成、およびソフトウェ
アプロジェクトおけるTAU/Developerの詳細な仕様および振る舞いのモデルへの完全
なトレーサビリティを提供する。
DOORS/Analyst内で作成されたUMLモデルは、TAU/ArchitectおよびTAU/Developer内で
再利用、整理、もしくは拡張が可能なため、要件アナリスト、システムエンジニア、
およびソフトウェア開発者間でのやり取りは大幅に簡素化される。これにより、企業
は生産性および品質を高める一方で、開発費用を削減することができる。
業界アナリストによるコメント
* Gartner Groupより
「要件管理と開発設計との橋渡しが上手くできていると、要件管理作業が開発ライフ
サイクルの設計以外の部分と連携が取れ、プロジェクトの成功率を大幅にアップする
ことができる。」(副社長、Jim Duggan氏)
* META Groupより
「生産性の向上へのニーズは、企業を共同開発方法論であるアジャイルな方向へと押
しやっている。プロジェクトの平均的納期の短縮に伴い、ツールもソフトウェアの品
質を高め、生産性を向上するため、アプリケーションのライフサイクル全体の統合を
通して、ニーズに応えなくてはならない。」(プログラム・ディレクター、Thomas
Murphy氏)
お客様からのコメント
* Saab Techより
「DOORS/ Analystは素晴らしいと思います。弊社では、要件収集や要件を定義する
際、ユースケース、文書記述、もしくは非機能的要求を、個々のツールを使用して書
いていました。これらの作業を全て、統合された単一のツール環境で行えることは、
非効率的な作業を飛躍的に軽減します。」(システムエンジニアリング・コンサルタ
ント兼プロセスエンジニア、Johan Svahn氏)
*Saab Tech:航空電子機器、電子機器、および決定優先システムのリーディングプロ
バイダ
* Siemens Information and Communication Mobileより
「TAU/DeveloperとUML2.0は、弊社の高度な組み込み系リアルタイムソフトウェアに
最適だと感じました。このツールのビジュアルモデリングおよびシミュレーション機
能は、チームが実装フェーズから重要な分析および検証ステージへ注力するのをサ
ポートするため、設計ミスやエラーをプロセスの初期段階で発見することができ、最
終製品の品質向上につながります。TAU G2.2については、特にAgileCのコード生成に
興味を持っています。」(ソフトウェア開発部門ラインマネージャ、Bernad Haase
氏)
* Ongameより
「弊社の戦略的ソフトウェア開発プロジェクトに、現在、TAU/Architect2.1を使用し
ています。TAU/Architectのモデリング機能は、システムの完全な図を作成すること
ができ、また、シミュレーション機能は、実装前に、要件やシステム設計内の不具合
を発見し、修正を可能にします。」(製品マネージャ、Linus Dalin氏)
*Ongame:オンラインゲーム業界をリードする開発会社
DOORS/Analystの概要
DOORS/Analystを使用すると、ビジュアル仕様言語の標準であるUML2.0をベースとし
た図や記号を使用して、要件をビジュアル化する。ビジュアルモデリングは、DOORS
にある要件の把握および管理に統合され、DOORSの環境内にシンプル且つ強力なビ
ジュアルモデリング環境を提供する。
DOORS/Analystの主な機能
* 文書形式の要件から図を自動生成
ビジュアルモデリングを開始すると、文書形式の要件および説明をベースに、図と記
号が自動的に生成される。これには、ユースケース記述、アクター定義、およびクラ
スが含まれる。それぞれの関係は、ビジュアル的に表示されるため、モデリングを促
進し、一貫性を保持する。文書形式の要件と図を自動的に同期化し、同じ要件を異な
る形で表示する際に一貫性を保つ。
* ユーザ定義のグラフィカルな記号と図(bitmaps)
通常のUML記号に加えて、ユーザの規定によるグラフィカルな記号は、関係者への説
明をわかりやすくすることができる。これにより、ツールは柔軟性を増し、他のチー
ム、マネージャ、エンドユーザとのコミュニケーションおよび共同作業を簡単且つ円
滑にする。
* モデル認識と、シンタックス & セマンティックチェック
DOORS/Analystの、使用方法が簡単で、直感的な操作をサポートするインタフェース
は、図と記号をシンタックスおよびセマンティック的に修正し、一貫性を保つ。これ
は、ビジュアル的表示の要件は、文書形式の要件と同様に、正式且つ正確であること
を示している。
* 習熟が容易な、直感的ユーザインタフェース
DOORS/Analystのモジュールは、ユーザがすぐにツールに慣れ、図を描けるように設
計されている。インタフェースは、最新のWindows GUIおよびユーザパラダイムに
従って開発されており、モデリング環境はTAU Generation2をベースにしている。
* UML2.0のサポート
DOORS/Analystは、UML2.0の使用をサポートしている。この最新の標準化されたビ
ジュアルシステムおよびソフトウェア仕様言語に遵守することにより、
DOORS/Analystは、他社ツールのユーザとのコミュニケーションや調整を向上させる
だけでなく、既存のツールや知識への投資を保護する。さらに、開発プロジェクトに
おいて、アプリケーションの開発ライフサイクル全体に単一の共通言語の使用を可能
にする。
TAU/Developer 2.2およびTAU/Architect 2.2の概要
Telelogic社は、2002年10月よりTAU/DeveloperおよびTAU/Architectをリリースし、
今ではUML2.0仕様として採用された、いくつかの機能を提供し、システムやアプリ
ケーションを開発する企業に有利なスタートを可能にしてきた。競合他社は、UML2.0
ベースの製品の開発およびリリースを始めたばかりであるが、Telelogic社は、
TAU/DeveloperおよびTAU/Architectのバージョンアップをし、機能拡充および向上し
続けている。
TAU/DeveloperおよびTAU/Architectバージョン2.2の新機能
* ユーザが定義できるグラフィカルな記号(bitmaps)
UML記号ではなく、ユーザの定義によるグラフィカルな記号をサポート。これによ
り、エンドユーザとのコミュニケーションおよび共同作業が簡素化し充実する。この
機能は、システム仕様を実用的にし、C4ISR/DoD AFアーキテクチャのフレームワーク
をサポートする。
* グラフィカルな比較およびマージ
この重要な機能強化は、多様なバリエーションの作成と、複数ユーザが直感的に、グ
ラフィカルな方法で作業できるようサポートしている。これは、インタラクティブな
開発業務もしくは、複数リリースの並行開発をしている企業にとって、特に有利であ
る。システムエンジニアは、多様なバリエーションを実際に試し、より迅速に完全且
つ正確なシステム仕様にするため、分割/システムマージ/サブシステムが可能であ
る。
* アクティブモデラー
マウスによる簡単な操作だけで、ユースケース図、シーケンス図、およびアーキテク
チャ図(コンポジットストラクチャ図)に入力された情報をベースに、正確なモデル
を作成する。この機能により、モデルと図、およびその他のツール間での一貫性が保
たれ、ユーザがさらに迅速且つ容易にモデルを開始することを可能にしている。
* 拡張したシーケンス図のサポート
UML2.0のシーケンス図の仕様コンセプトをサポートしている。時間仕様により、シス
テムの機能に加えて、タイミングや順序の要求もモデリングすることができる。イン
ライン・フレームは、UML1.xシーケンス図ではできなかった、表現を可能にする。
* 抽象的なUML
特定の文法に従わないUMLの使用を可能にする。また、精度の異なるレベルでのUML使
用をサポートする機能もある。例)開発初期で作られたUMLモデルはシミュレーショ
ンに使用されることがないため、あまりチェックされないが、開発工程が進み、シ
ミュレーションに必要な詳細なシステムモデルはチェックされる。
* Telelogic DocExpress(tm)との統合
UML2.0の全てのモデル要素、図、事前に定義された、もしくはユーザによる定義の類
型やタグ値、注意、および制限を含む、モデルからの情報が入っているドキュメン
テーション生成をサポートしている。UML2.0モデルからドキュメントを簡単に生成で
きるよう、事前に定義されたテンプレートが、含まれている。
* UML1.xのインポート
UML1.xの知的財産の再利用が可能。XMIをエクスポートする、他のツールから情報を
インポートすることが可能となり、Telelogic TAU UML SuiteやRational Roseなどを
含むUML1.xツールから、簡単なプロセスでUML2.0へのアップグレードが可能となる。
* AgileCコード生成機能(TAU/Developerのみ)
AgileCコードは、一般的に、組み込み系やリアルタイムシステムの、コンパクトサイ
ズで高パフォーマンスなアプリケーション向け。TAU/Developerのモデリング環境
は、使用されるUML構築が、小規模なターゲットアプリケーションに最適化されるよ
うサポートしている。AgileCによって、組込み系、高パフォーマンスのアプリケー
ションは、簡単なマウス操作で生成され、時間を節約し、品質を向上している。
サポートしているプラットフォーム
DOORS/Analystは、Micrsoft Windows NT4、Windows 2000、およびWindows XPをサ
ポートしている。またTelelogic TAU/ArchitectおよびTAU/Developerは、Microsoft
Windows NT 4、Windows 2000、Windows XP、Solaris 8 Linux Redhat 8.0上のSun
SPARC で使用可能。
Telelogic社概要
1983年に設立されたTelelogic(r)社は、アドバンストシステムおよびソフトウェア開
発におけるソリューションのリーディング・グローバルプロバイダーである。
Telelogic社の統合された高品質なソフトウェアおよびプロフェッショナルサービス
は開発工程を自動化し、製品開発期間の短縮、システムおよびソフトウェア開発にお
けるコスト削減とともに、品質の向上をもたらす。Telelogic社の製品は国際的な標
準言語や表記法をベースにしており、オープンアーキテクチュアの構築は他社のソ
リューションとの互換性を保証する。またTelelogic社は、将来的な通信技術やビ
ジュアルソフトウェア開発言語の構築のために、3GPP、ETSI、INCOSE、ITU-T、
MOST、OMG等に参画している。
スウェーデン マルモに本社をおき、米国での本部はカリフォルニア州アーバインに
ある。世界17ヵ国に事務所を持つ。主な顧客はAlcatel、BAE SYSTEMS、BMW、
Boeing、DaimlerChrysler、Deutsche Bank、Ericsson、General Motors、Lockheed
Martin、Motorola、NEC、Nokia、Philips、Siemens、Thalesなど。詳しくは
www.telelogic.com <http://www.telelogic.com> をご覧下さい。
Telelogic、Telelogic DOORS、Telelogic DocExpress およびTelelogic TAUは
Telelogic 社の登録商標です。Telelogic TAU Architect、Developer、Tester、
SYNERGYおよびActiveCMはTelelogic 社の商標です。その他の商標は対応する所有者
の所有物です。
本リリースに関するお問い合わせ
日本テレロジック(株)
経営企画部 ディレクター
増村 美史
Phone: 03-6402-1620
Fax: 03-6402-1621
E-mail: yoshifumi.masumura@telelogic.co.jp