インターネットリサーチのバイアスを検証
野村総研上級コンサルタント・塩崎潤一氏を座長に迎え
インターネットリサーチ5社による実験調査を実施。
報道関係各位
2004年4月23日
インターネットリサーチ研究会
インターネットリサーチ研究会 http://www.internetresearch.jp/
(東京都中野区:会長 平石郁生/以下IRJ)は2003年9月、株式会社野村総合
研究所・上級コンサルタント 塩崎潤一氏を座長に迎え、インターネットリサ
ーチのバイアスに関する実験調査を実施しました。
インターネットリサーチは、そのスピードと低コストにより、市場調査の手法
の1つとして認知されつつありますが、一方、標本調査理論に則っていないこ
とや匿名性、成り済まし、リサーチ・オン・デマンド(回答性向の高い人の回
答が集まりがち)等の問題が指摘されており、調査手法としての「市場実態の
把握力」に対する疑念が払拭されないまま市場が形成されていることも事実で
す。
本実験調査では、インターネットリサーチの市場実態把握力の検証を目的とし
て、楽天株式会社(インフォシーク)、株式会社サイバーブレインズ、株式会
社ニックネーム・ドットコム、株式会社インフォプラント、株式会社インター
スコープの協力により、市場実態を最もよく把握できる手法とされている訪問
調査結果との比較を行いました。
「企業のインターネットリサーチに対するニーズは高まっていますが、郵送調
査や面接調査と比較した場合のバイアスなどに対して疑問を持っている人も多
く存在します。今回の実験調査では、これらのバイアスを把握するという意味
で、非常に有意義なものと考えています」と座長の塩崎氏はコメントしていま
す。
尚、本実験調査の結果は、2004年5月21日に予定されているIRJ主催の第2回イン
ターネットリサーチ・シンポジウムにて発表する予定です。
また、同シンポジウムでは、インターネットリサーチ会社として初めての上場
を果たした株式会社マクロミル代表取締役社長CEO 杉本哲哉氏の基調講演他、
海外からの招待客の講演を予定しています。詳細は、近日中に発表いたします。
<本実験調査実施概要>
・調査期間 :2003年9月9日~2003年9月16日
・調査対象者 :各社保有パネルのうち、東京都在住の男女20~59歳
・枠母集団総数(※1) :N=172,172(男性:N=94,324、女性:N=77,848)
・計画サンプル総数(※2) :N= 25,339(男性:N=13,383、女性:N=11,956)
・有効サンプル総数 :N= 7,491(男性:N= 3,739、女性:N= 3,752)
・平均有効回収率 :29.6%(男性:27.9%、女性:31.4%)
・調査方法:各社とも保有パネルを性別と年齢階級でセルに分け、それぞれの
セルごとに調査対象者を無作為に抽出して調査を行った。調査期間および調査
票は各社とも揃え、IRJの行う調査であることを明記の上、実査はそれぞれの
会社にて行った。尚、調査期間内の全回答を回収した。
※1:枠母集団総数
・実査直前時点において、東京都在住の20~59歳男女としてパネル登録されて
いた人々全体の人数を5社分足し合わせた数。
※2:計画サンプル総数
・実際に調査する対象者として枠母集団から選ばれた人々の人数を5社分足し
合わせた数。
この計画サンプルに対して、調査への回答を依頼するメールを送信した。
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【インターネットリサーチ研究会について】
大谷真樹氏(株式会社インフォプラント代表取締役)、平石郁生氏(株式会社
インタースコープ代表取締役会長)の両発起人により、2002年2月設立。
インターネット社会の到来に際し、新たなリサーチ手法の確立および産業とし
てのインターネットリサーチの発展へ寄与することを趣旨として、各社単位で
は実現不可能な業界横断的な調査研究活動を行っている。顧問に、東京大学大
学院教授池田謙一氏、ネットレイティングス代表取締役社長 萩原雅之氏を迎
え、会員企業数:71社、会員数:271人(2004年3月末現在)を擁する。
◆団体名:インターネットリサーチ研究会 http://www.internetresearch.jp/
TEL:03-3367-1967 / FAX:03-3367-1966
住所:〒164-0011 東京都中野区中央1-38-1 住友中野坂上ビル13階
(株式会社インフォプラント内)
<報道関係の皆様からのお問い合わせ先>
メールアドレス:info@internetresearch.jp
事務局:松本 誠
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